オプティマスグループ(9268)のIPO新規上場情報

東証2部、卸売セクター（海外向け中古車販売）
売上げ減少傾向でビジネス飽和状態。売出多く、売り抜け臭が強い。
伸びる要素が薄い中だと、想定価格もやや割高に感じる。

他のIPOスケジュール次第だが、第一印象ではパスしても良さそうか？
個人的にはこういった国際間の価値の差をついて儲けるビジネスは大好き。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2017年の最終IPO。東証2部上場と厳しい銘柄になったが、最終アノマリーがあるか？
ただ、最終IPOが例年に比べるとかなり残念な銘柄になっているので、過度は期待は禁物。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは211.6円。
想定価格1,710円から計算される予想PERは約8.08倍。

売上げがジリ貧状態ではPER10倍以下でもなんとも言えない。
類似会社として近いアップルはPER8倍付近。割安感は作れてないと感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約31.6億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

売出株式比率83.2%とかなり高い。創業者系の売り抜け感があるIPO。

ベンチャーキャピタルの保有はない。
ストック・オプションに関しては行使が先になり価格帯も気にしなくて良いレベル。
売出が多いためロックアップは90日と価格の解除要件無く強めにかかっている。

12月の後半IPOは東証2部銘柄が続く、地合いが良ければ上場市場関係なくIPOが注目されるが、
その状態が12月の最終IPOまで続いているか疑問。
さらに株の放出の仕方に、会社自体の期待感が薄れる。

需給面は最終アノマリー期待以外は厳しいと見る。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

海外自動車輸出のビジネスに関しては、グローバルな価格差を狙ったビジネスで悪くないと思うが、
残念ながら上場の仕方が悪い。明らかに売上げがジリ貧状態で、既存株主が売り抜けたい思惑がみえる。

卸売セクター自体はIPOでは新規性を感じない分野でマイナス。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

12月の最終IPOでなければ、さくっとパスのD評価にしていたが、
最後のIPOということで資金のアヤを考えると公募割れするまで行かないかもと難しくなる。

最近は金余り市場とも言われているので、どうせだったらIPOに参戦して終わる投資家も多いかもしれない。

ただ、リスクを取って攻めても高騰するような案件には思えず、
個人的には上場のタイミングや仕方が気に食わないので、初志貫徹でほぼパス案件としたい。

評価に関しては初値予想は公募付近で微増の可能性を考え4点のC評価とする。
一応、仮条件を引き上げてきており主幹事の強気姿勢とIPO需要がまだあるとも読み取れる。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です