ＡＢホテル(6565)のIPO新規上場情報

クリスマス上場、ホテル複数運営ながら固定従業員少なめ。
東海エリアを中心に展開も規模を広げていっている。

ホテル運営などをしている東祥の子会社で、親子上場懸念も。

業績などは上り調子で、吸収金額も普通となれば初値はそこそこのプラスを期待。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

クリスマス上場。東海地方を中心に展開しているABホテル。
大株主は東祥で親子上場となる。

ビジネスホテルはインバウンド関連として絶好調の時期でありIPOでも好調銘柄が多い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の単体予想EPSは100.36円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約13.95倍。

現状の伸びが後数年持つとすれば、とりあえずのIPOプレミアムは付けた印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.5億円（想定価格ベースOA分含む）の小型～中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事は大和証券。

売出株式比率63.9％と若干高め。逆にオファリングレシオは低く、親会社東祥ががっちりキープ。
ロックアップはきつ目の180日なので上場後すぐの売り圧力は少ない。

ストック・オプションや2018年度から500円価格で3万株。影響度は低いと見る。

クリスマス上場の2社では吸収規模が小さく狙われそうな銘柄。
とはいえ、あまり期待しすぎると逆に動きをするIPOなので、慎重に判断していきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ビジネスホテルチェーン経営系は現在人気が高い。資金使途も新規出店で好感。
同じ東海地方出身の「グリーンズ」あたりを連想。あちらは東証2部で規模大きくともプラスで発進した。

早晩に株主優待発表などもあるかもしれないが、全国展開ではないので使い勝手は悪く
優待発表で評価されるかは難しいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

今年の12月上場は後半にかけてこれと言った注目銘柄や期待銘柄がない状況。
微妙案件の中では規模の小ささ（仕掛けやすい）、値ごろ感が出ている銘柄。
クリスマスということもあり、自然と注目度が高まりそう。

最近のビジネスホテルの快適度は目をみはるものがあり、個人的にはシティホテル系より充実と感じる。
他のチェーンとの大きな特徴の違いを出すのが難しい業種とは思うが、
IPO時の規模が小さい分、狙いやすい銘柄という印象。

リートIPO買うぐらいなら、こちらの方が夢がある。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です