ジーニー(6562)のIPO新規上場情報

アドテク関連、マザーズ上場も規模はやや大きめ。
売上げ急上昇中も、それを見込まれた想定価格でどうなるか？
この手の企業に多い多量の格安ストック・オプションも気になるところ。

もともと上場観測もありGoogle認定パートナーなど期待感もあるので、結局は人気になりそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

アドテク関連で早くから上場が期待されていた銘柄。
グーグルの認定パートナー、ソフトバンクグループ関与が特色。

しかしながら4社同時上場に入り、やや資金的に分散されると厳しいか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは2.87円。
想定価格1,220円から計算される予想PERは約425倍。

売上げ自体は急伸傾向だが、利益に関してはあべこべ状態。
かなり業績がこの調子で伸びることを織り込まれている。早く上場したい感がプンプンする。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約18.3億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は野村證券。

オファリングレシオが低く、これで時価総額200億規模となる。
売出が少なく、公募の数だけでこの規模となるが、その分既存株主の保有分が大きい。

ソフトバンクグループが議決権を握る形になり、ベンチャーキャピタルの保有分も豊富。
ロックアップはあるが90日or1.5倍での価格解除と緩さも感じる。

ベンチャー企業らしくストック・オプションも大量。100万株以上が上場時から行使可能。
価格は70円～1,220円までだが、100円程度が豊富にある。

上場ラッシュ中に中規模でしかも売り圧力が豊富に見えている、
さらに割安感より期待度で買わないといけないとなると警戒感も高くなりそう。

注目企業ながら、需給面ではやや警戒しておきたい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

売上げの急伸を見ればアドテクノロジーの本丸で活躍どころはありそうで期待はしたい。
ソフトバンクが大株主になっている点や、グーグルからも認定パートナーとして評価されているなど、
着々とアドテクノロジー技術力での期待の高さを積み上げている印象。

上場はやや力技な気もするが、この時点で買えるということを逆に評価すべきなのか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

注目度の高い銘柄だが、上場ラッシュに中に入ったことで初値がどうなるか？
上場時から時価総額が200億を超える規模になるが、
上場にあたって売り出しでなく、公募株が多く、まだまだ成長させる気がありそうなのは評価したい。

その為、ベンチャーキャピタルなどとも共存しつつ上場後も迎えることになる。
とりあえず初値が公開価格の1.5倍に行くとロックアップ解除もあるので目安になりやすそう。

とりあえず初値は1.5倍目途、その後は決算やIRなどで色々な動きをしそうな銘柄。

全体考察
総合得点は６点で、私のBBスタンスはB評価です