すららネット(3998)のIPO新規上場情報

徐々に浸透しつつあるオンライン学習スタイル。
吸収金額小さく、希少性あり。
業績はそれなりにきれいな伸びを見せる。

価格設定的には同業種のチエルあたりに近い（学習系よりもオンライン学習系によっている）

既に見込まれた想定価格ながらマザーズ・小型で成長性を加味するともう少し行けそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近増えてきたeラーニング系の上場。
ここ数年で似たような案件のIPOはとりあえず好調な滑り出しを見せている。
連想してやや注目は集まりそう。ただし、4社同時上場という点は頭においておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の単体予想EPSは38.99円。
想定価格2,040円から計算される予想PERは約38.99倍。

やや織り込まれた価格設定で割安感はない。
ただ、それでも業績の安定した伸びを考えれば買える範囲か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.27億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

公募売出比はほぼ半数ずつ。資金使途はコンテンツ開発へ。

売出はベンチャーキャピタルから一部放出となるが、以降もまだそれなりの枚数を持っている。
ロックアップは1.5倍で解除となるため、1.5倍価格では警戒感が出そう。
ストック・オプションの未行使残は280円で10万枚、すぐ行使とは行かないかもしれないが潜在的売り圧力と言える。

やや売り側圧力もみえるが、マザーズ小型の成長企業なら買スタートを予測。
需給面では1.5倍のロックアップ解除価格が非常に意識されるところ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

eラーニング系は興味がある人とない人がハッキリと分かれそうな分野。
「すららネット」は教育格差の解消を目指しており、これはeラーニングの得意とするところで期待したい。

私自身はeラーニングには大いに興味があるが、ソフト面の充実以上にハード面のさらなる使いやすさが欲しい。
特に画面をみて学習する場合の目の酷使がなんとかなれば、より普及する気がする。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

4社同時上場で、やや織り込まれた価格設定（割高）というのも考慮すると、
初値はプラスになっても1.5倍辺りまでという雰囲気が強い。

みずほ証券主幹事で、そういった警戒感が強い時は意外安スタートもよく見る。
期待はしたいが、とりあえずはややプラスの初値スタートが望ましいか？

BB時にも人気が分散していれば、意外にも公募株で当たりやすいかもしれない。甘いか？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です