ヴィスコ・テクノロジーズ(6698)のIPO新規上場情報

想定価格50万に近い値嵩株。
ジャスダックスタンダード10億規模、電気機器セクターで微妙なところ。
業績は直近では伸びを見せている。

割安感次第で評価は変わりそうだが、4社同時上場もネックか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

佐川急便の上場日と被る4社同時上場。
大型上場も含む中、ジャスダックスタンダード上場は注目度で不利か？

業種もどちらかと言うと人気が集まるタイプでなく、玄人向けタイプ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは327.28円。
想定価格4,820円から計算される予想PERは約14.73倍。

業績はそこそこ堅調で伸びもあるため、やや割安感は感じるところ。
なお、仮条件が若干上振れしており上限4,920円と50万超えそうな勢い。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.1億円（想定価格ベースOA分含む）の普通サイズIPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はみずほ証券。

売出比率は約57.2％と若干高め、オファリングレシオも30％超えでこちらも若干高め。
売り出し元が複数から程よく出ていて、上場後のさらなる売りは抑えられる傾向か？

ベンチャーキャピタルからの出資もあるが、ロックアップは1.5倍解除でしっかりかかっている。
ストック・オプションの未行使残もあるが、枚数は少ない。
雰囲気としては上場後すぐの既存株主から売りは抑えられそう。

焦点は値ガサな点と、注目の大型上場と同時上場でどの程度の買いが入るか？というところ。

吸収金額10億規模なら、なんとかなるのではないかと思うが・・・。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

画像センサー系一筋という地味な企業という印象。興味ない人には興味ないので人気化は厳しい。
各分野での縁の下の力持ち系。


５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

非常に初値予想がしにくい銘柄。特に4社同時上場に入ったことで買い資金がわからないところ。
この状況を公募が手に入りやすくなって良いと見るのか？
手に入っても公募割れの危険性があって美味しさに欠けると見るのか？

吸収金額10億規模は良いが、値ガサなためややリスクが高めになっていることに注意。
とはいっても12月のIPOラッシュの前半ということも踏まえれば、
まだまだ買い疲れの時期でもなく、参加できるなら参加姿勢が好結果に繋がりそうな印象。

通常の株よりIPOプレミアムディスカウントもあると思えば、参加して良いのかもしれない。
もし公募割れなら、割安感などを考慮して見直し買いを待てる余裕があるならということで
評価はC→Bにあげます。どちらかというとC評価寄りのBのイメージです。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です