アトリエはるか(6559)のIPO新規上場情報

名証セントレックス単独上場。2015年12月上場のアートグリーン以来。
吸収金額1億を切る極小案件だが、地方市場はプレーヤーも少なく資金が集まる量も少ないので注意。

上場日付近のIPOの数がどうなるかにも注目。どちらかというと初値よりも、いきなり注目されて仕掛けられる方が地方市場は多い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

名証セントレックス単独上場で注目度は低め。
2015年12月上場のアートグリーン以来で、毎年1銘柄ぐらい出てくる。

上場初日のプレーヤーが少ないことは気にしておきたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の連結予想EPSは66.80円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約20.96倍。

成長の余地ありと考えると、このあたりが妥当水準というところか？
店舗を増やして伸ばしていくビジネスと思うので、割安感で勝負とはならない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8100万円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO、
上場市場は名証セントレックス市場。主幹事は岡三証券。

売出比率は約68.6％で高め、というか公募売出あわせて500枚程度。

ベンチャーキャピタル保有はなく、ストック・オプションの未行使残も上場後は
行使期間に入らないため上場後すぐの売り玉は皆無。ロックアップもカバー率高く180日と強力。

商い薄い中、売りが殆ど無いので吊り上げが狙われやすいのは確か、
非常にブレやすくなるので注意したいところだが、初値オーバーシュートに期待できる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

フランチャイズ形式で店舗数拡大が見込めそう。連結子会社で開店システム（レジなど）を自前で出来るのは強み。
スペース的にも小規模で開店可能で空き場所さえ確保すれば、どんどん増える可能性あり。

ちょっとしたメイクをしてもらうという需要は実はかなり多いと思っているのでビジネス的に魅力はあると感じる。。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

地方市場上場銘柄としては面白いと感じる。
ただし、初値高騰を狙っている人は地方市場は別物と考えたほうがよく、
プレーヤー数が少なく、規模が小さくても買いも結構少なくそこまで高くない初値になる可能性も。

なんどか地方市場のIPOを見てきているが、やはり時価総額など規模が小さいので、
成長期待できる銘柄をどこかで、一気に買い上げる動きが出てくる可能性もある。
それまでじっくりと資金を置いとける我慢強い人は買ってみるのも一興。

今回に限ってはスケジュール的に他のIPOがないのが幸いして、
初値から高騰してしまう状況も十分想定できる。売りがないので、なかなか売買合致しないタイプ。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です