シー・エス・ランバー(7808)のIPO新規上場情報

木材加工の地味系IPO。ただし資金使途は工場（設備投資費用）と前向き。
思いの外、11月IPOの数が少なくスケジュール的にラッキーな船出となりそう。

業績は緩やかながら右肩上がり。吸収金額をみてもまず初値はプラススタートか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ジャスダックスタンダード上場、木材加工業の地味系IPO。
ただし11月スタートIPOに単独上場とスケジュールに恵まれる。

市場の好調地合いが続けば、資金投入先として注目されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年11月度の単体予想EPSは214.69円。
想定価格1,480円から計算される予想PERは約6.89倍。

業績推移も好調で予想も11月である程度固まっているとみられ割安感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.31億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事はみずほ証券。

売出比率は45％程度と公募とほぼ半々レベル。売出元は代表親族。
ベンチャーキャピタル出資は無視できるレベルで、ロックアップカバー率も高め。基本的に1.5倍解除を覚悟。
建築系の会社が株主を占めているので持ち合いを考えるとあまり売りそうにもない。

ストック・オプションの未行使残は2018年3月から行使期間ですぐには影響ない。

規模感と既存株主の売り数を考えれば需給面は上々。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

建材系はIPOでは地味系になる。人気化というと厳しいが根強い需要はありそう。
期待感を出しづらいため、発行価格が抑えられておりその点で魅力ありか？

配当もありそうだし、長期保有も多少の安心感がある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

特にそれほど悪い点がない銘柄。唯一地味系IPOで初値が高騰イメージが湧きにくい程度。
あまり初値が上がる印象がないが、ロックアップ解除の1.5倍2,220円が目安になりやすい。

ただ、今回はそれほどロックアップ解除を警戒する既存株主ではないので、
2,000～3,000円ぐらいまで幅広く目安を考えておきたいところ。

IPO好調でジャスダック地味銘柄も意外高になっているものが多く、
その流れが引き継がれていれば、強気の2,500円まで考えられるレベル。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です