テンポイノベーション(3484)のIPO新規上場情報

東海東京証券主幹事案件。
売上利益ともしっかりの伸びている印象。
不動産セクターだが、飲食賃貸特化で特徴を出している。
TKPみたいな空き物件活用みたいに扱われるビジネス上手と認識されると注目されそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

不動産セクターながら東証マザーズ上場で業績を見るとかなり順調。
飲食店特化型にすることで、差別化がしっかり出ていて優位性を感じる。

2社同時上場だが、10月IPOは中旬になくスケジュール的にも注目度が上がる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の単体予想EPSは130.11円。
想定価格3,000円から計算される予想PERは約23.06倍。

不動産賃貸とすると同業種PER比較で割高感があるが、
直近の業績の伸びを考えると、数字のほうが参考にならない印象。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中規模IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は東海東京証券。

売出比率が高く、売り出し元は親会社のクロップス（9428）。
クロップスが名古屋の会社なので東海東京証券主幹事に合点が行く。

売り出した後もクロップスが株の大部分を保有しておりロックアップも180日ときついため、
上場後の売り玉は少ない印象。
ストック・オプションの未行使残も10万株程度と少なめ。

需給面では上場後の売り玉の少なさが好印象となり、買い優勢が予測される。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

何と言っても業績の伸びが光る。「事業を店舗物件賃貸」に絞ることで特化ビジネスにしていて競争力があるのが魅力。
伸びる企業はやはり何でも屋より、スペシャリスト集団のほうが時代にマッチしていて好感。

株主還元策も強めで、配当などもすぐに出てくるのも魅力的か？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

東海東京証券主幹事のなかなか魅力的な案件。
売上利益ともに右肩上がりの業績は立派といえる。

想定価格は若干値ガサなので、暴騰率が高くなくても1枚あたりの利益はそこそこになりやすく、
是非とも公募でほしい銘柄と感じる。

第一印象時は不動産セクターというのもあり様子見のB評価にしましたが、
内容の良さを感じ、最終BBスタンスはA評価とします。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です