テックポイント・インク(6697)のIPO新規上場情報

東証マザーズ外国株市場、アキュセラ・インク以来か？
外国株ということで不明点多い、半導体関連はマイナスイメージ強い。

幹事証券は主幹事含め3社で取扱の状況も微妙。
同時上場ということも考えると、良く分からないものには触らないのが吉か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

約3年半ぶりの外国株上場。3年前の名柄は、あのアキュセラ・インク。
基本的に海外のIPOは初値高騰とは行かないのが鉄則。日本が異常。

半導体関連ということで注目度は低そうだが、異色という点では、実際は評価されやすい。
（なかなか買えにくい株を売ってくれるのだから、多少のプラス加味はしたい）

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の連結予想EPSは23.52円。
想定価格650円から計算される予想PERは約27.64倍。

業績の伸びは感じ取れるが、残念ながら同業種比較では割高感を感じる価格設定。
ただ、一枚あたりの価格が安いので買いやすさ演出、みずほ証券のお得意芸か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.3億円（想定価格ベースOA分含む）の小規模IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はみずほ証券。

全数公募によるIPOは好感。オファリングレシオは約40％とやや高い。

既存株主の保有割合は結構分散されていて、ロックアップ解除の1.5倍になると
ややまとまった売りが複数から出る可能性のリスクは有る。
ストック・オプションもある模様だが、うまくまとめきれないので目論見書を読んで考察してください。

とにかく外国株ということで目論見書のフォーマットも違うため、気になる方は他の銘柄とは
違ったところまで目論見書を読み込んでおきたいと感じる銘柄。

需給面では3社同時上場となり、マネーフォワードという注目銘柄に食われそうだが、
10億規模ならなんとか公募付近ぐらいまでは持ちこたえる可能性あり。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

下火に近い半導体関連、電機メーカー関連にみえて技術的な魅力はあまり見えてこない。
日本市場開拓のための日本上場だろうが、車載カメラなどここ採用するかはわからないところ。

別に日本は日本企業で技術を持っているところや技術開発していると思うので、
現時点で目立った技術がないのであれば魅力に欠けるとしか言いようがない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

残念なのが良くわからない銘柄が9月30日の3社同時上場に入っている点で、
初値は厳しい方向になりやすいと感じる。
特に注目度高く赤字吸収額40億規模のマネーフォワードに値ガサで吸収金額200億を超える
西本何とか貿易会社と、他の銘柄にもかなり買い需要は食われる日。

そこに来てもっと割安性や500円以下の買いやすさ演出があれば、
公募割れしても初値売りせず保有すれば良いところだが、そこまで価格設定が攻めれていない。

IPOの攻め方としてはよく分からないものは、逆に攻めたいところではあるが、
今回はスケジュール的なリスクや、業種も面白みがない点。
価格設定も予想PERでみて割高感を感じてしまうので、無理な参戦は控えたいところ。

上場日はすぐに公開価格付近で値付く展開を予想。
時価総額は小さいので、その後、どこかで仕手的な急騰など演じるのかは注目。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です