西本Ｗｉｓｍｅｔｔａｃホールディングス(9260)のIPO新規上場情報

戦後スタートの貿易オールド企業。
社名に漢字・英文字。カタカナが入りツギハギ感がすごい。
野村證券主幹事、時価総額的に1部上場予定。

想定価格は5,000円を超える値ガサだが、仮条件では割安感みせる弱気姿勢必至か？

業績は頭打ち状態で、期待度薄く、上場意義が問われる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

9月29日の3社同時上場に入った大型IPO（恐らく東証1部上場）。
すでに70期を越そうとする戦後設立企業の貿易商。

注目度の高い名柄があるなか、非常に低い注目度になると感じる。
東証1部に上場するにしては社名も微妙。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の連結予想EPSは258.12円。
想定価格5,250円から計算される予想PERは約20.34倍。

これと言って割安感は感じず、むしろ値ガサなため割高感まで感じる。
なお成長も止まっていて売上利益のグラフ表示も省略していて実数との割合があっていない。

評価できる部分はPBRで予想で0.5倍以下と解散資産価値が高いところか？
70期もやっていれば大分溜め込んでいるのかもしれない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約223億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は時価総額的に東証1部上場予定。主幹事は野村證券。

公募売出比は半々で、筆頭株主の多津巳産業株式会社が売り出す。
ストック・オプションなどはないが半分売り出しは多いイメージ。
ロックアップは90日で1.5倍解除などないが、むしろ1.5倍の株価自体が見込めないイメージ。

正直、知名度の低い地味卸売業で200億を超える規模の吸収は難しいと感じる。
需給面ではマイナス要素が大きい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

社名ツギハギのオールド企業。業種もぱっとしない卸売業。
知名度も低く、一般の投資家が欲しがるとは思えないイメージ。

値ガサで買いにくいことも考慮すると、魅力に欠ける名柄といえる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

評価できる部分はPBRぐらいで、長期的に資産価値として保有することはできる名柄。
ただ、IPOで需給面を見るとかなり厳しく、上場日に買う層が殆ど見えない。
安くなってきたところを美味しく頂くことを考えたい名柄。

3社同時銘柄でIPOセカンダリーはやはりマネーフォワードに注目となると、
基本、主幹事の買い支えが精一杯の銘柄になると予想。

とりあえず公募参戦はパスしたい銘柄。
公開価格が仮条件のどこで決着するのか見もの。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です