マネーフォワード(3994)のIPO新規上場情報

注目度高いも連続赤字中で、ようやく収益改善傾向。
規模は中規模でSMBC日興証券主幹事となれば当選もそこそこ期待できるため詳しい考察必要。
ただ、IPOファン的には話題性高いから盲目気味に突っ込みたくなる銘柄。

現状の売上比率は個人向け・法人向け半々だが、ビジネス的には法人向けに期待か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

９月２９日３社同時上場の注目銘柄。一応、フィンテック系と考えられ利用者も多く馴染み深い。
ただ、連続赤字で来季予想で黒字化が見込めない状況で上場、急いだ感は否めない。

とりあえずは注目度で見れば高いほうだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年11月度の連結予想EPSは-59.91円。
赤字予想となっており、売上は伸びてきているが創業以来６期連続赤字。

さらに仮条件は強気で来るという、割安性など測れない銘柄。
仮条件を上げてきたのは流石に違和感を感じた。何故ここまでイケイケになれるのか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約38.9億円（想定価格ベースOA分含む）の中～大規模IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はSMBC日興証券。

売出株式比率36.5%と公募のほうが２：１程度で多い。
オファリングレシオは低めだが、逆に既存株主の売りリスクを抱えるような感覚もある。

資金使途は広告費などで、それで今後期待して良いのかわからないところ。
今までの広告費などですでに黒字化上昇させておくぐらいであって欲しかった。

ロックアップはややきつ目だが、１．５倍でジャフコ（V.C.）のロックアップが外れるので注意。
ストック・オプションの玉も豊富でこちらも確実な売り玉として観測できる。

需給面でみると４０億の吸収規模、時価総額250億は会社の実績に対して盛りすぎている印象。
注目度が高く買いもあると思うが、需給面では不安を残す状況だと思う。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

個人的には便利に利用しているところもあり推したいところだが、実際のビジネスとしては個人向けには
収益モデルが広告ぐらいしかなく厳しいとも感じる。実際、課金されるなら使わない人も多いだろう。

一方、ビジネス向け事業は課金してでも便利に使えるなら続ける事業者は多いと思うので、
ビジネス系のフィンテック強化を期待したい。競合も増えているが、現時点での上場メリットはそこにあるか？

ただ、上場ゴール臭もするのでこの後の頑張りに期待出来なさそうな印象も。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

注目度の高い銘柄で、マネックス証券が共同主幹事として名を連ねるので、
勝負したい銘柄なのだが、なかなか細かく見ると厳しい点が多い。

ただ、初値に影響する部分は注目度や需給が殆どであるので、
事業の面白みで買っておきたいという機運があるのであれば初値プラス発進は見込める。

PFM事業に関しては話題性が出たのは２～３前で本来なら、もう少し前の話題が高かった時に上場したかったけど業績の問題で上場出来なかった感があり、今でも遅いのだが、黒字回復見込めてないのが残念。

まぁ、複数の証券口座を持つIPO投資家には便利なサービスには間違いないので（笑）、
応援の意味も込めて参加姿勢というのもたまにはありだと思う。

不安な部分は払拭されないので微妙のC評価だが、こういう感覚のIPOは結局、話題性で初値上昇するのでそんなに悲観的に考えていないと最後に付け加えておく。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です