ウォンテッドリー(3991)のIPO新規上場情報

吸収金額1億ちょいの超々小粒IPO。幹事証券3社。
資金使途は本社内装費用。

業績の伸びよくプラチナ系だが、上場の意義は問われる感じ。

ソーシャル系でビジネスとしての目のつけどころは良い。CEO仲暁子さんは京大卒の美人起業家。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

女性起業家が社長で注目度高い。さらに、１億程度の極小IPOということなど、ややいびつ感が目立っている。
事業内容としては国内最大のビジネスSNSということで新規性は感じる。

９月IPOとしては気になるIPOの一つだろう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年8月度の連結予想EPSは29.38円。
想定価格880円から計算される予想PERは約29.95倍。

特に価格設定には問題ないレベルだが、仮条件で上限は1000円まで引き上げ。
売上はまだ伸び調子も利益はややあべこべ感あり。経費かさむか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約1.31億円（想定価格ベースOA分含む）の極小IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

公募売出比は5:8で売出が多い、ただオファリングレシオは低く3.3%。
売り出し元はサイバーエージェント。既存株の7割り近くは社長が占める。

株主にベンチャーキャピタルの名が見当たらないが、エンジェル投資家的な出資が多い模様。
しかしながら基本的には売り玉は社長のさじ加減か？ストック・オプションも気になる程の量がない。

極小IPOで需給は抜群。ロックアップ解除の1.5倍は確実に超えると見られ、
売りは社長のさじ加減。簡単には売らないと思うが、いつでも換金できる状況は怖い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ビジネスSNSの仕組みでNo.1は魅力。また売上も伸びているので赤字系よりは見所あり。
ただ、上場時にあたり使途が内装費用などいろいろあり風当たりが強い。

色々言う外野は多いけど、個人的にはそういうのはあまり気にしない方がいいというスタンス。
純粋にビジネスとしての魅力はあると思う。上場会社としての魅力は少し下がるか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

とにかく希少案件なので初値高騰必至。
同日にリート上場だが関係なく、翌日まで持ち越しは十分ありえる。
売り枯れを狙うような、チキンレース的初値買い競争を予想。

公募当選は幹事3社で困難。値ガサでないので1枚あたりの利益も抑えられる。
IPO使途も微妙で、他のIPOとは違った対応を求められるような印象。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です