トランザス(6696)のIPO新規上場情報

8月お盆前上場、スケジュール的にアノマリーあるか？
業種もIoT端末の製造＋開発などで魅力あり。

業績に関しては伸びていたが、直近にて成長が止まっているようにみえるのが気がかり。

主幹事いちよし証券がたまに出す優良IPO認定か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

8月のお盆前という絶好のスケジュール感で、多少のアノマリーがありそう。
IoT関連ということで、まだまだ話題性の高い分野で注目度は高い。

東証マザーズ上場というのも好感。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年1月度の連結予想EPSは65.34円。
想定価格1,300円から計算される予想PERは約19.9倍。

同業種比較で考えれば、妥当な価格設定。
気になるとすれば少し成長鈍化が見られる点で成長性の評価がどうなるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.9億円（想定価格ベースOA分含む）の小～中規模IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事はいちよし証券。

公募売出比は半々程度。総計7,400枚で枚数はそれなりにある。

既存株主にベンチャーキャピタルがいるが4.5％程度で割合は低め。
ロックアップが掛かっていないが、実質1.5倍解除のロックアップは意味がなさそう。
ストック・オプションの未行使残も気になるが、目を瞑れる程度とはなっている。

上位株主を見ているとシンガポールの会社などいつでも売り出して良さそうなところが、
多めの玉を持っているのは気になる。ただ、初値への影響はあまりなさそう。

8月のお盆前に閑散IPOスケジュールで10億規模。
何か起きない限り、買いが十分になるのは間違いないだろう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IoT関連ということで注目と人気は集めそう。
業績も伸び基調が続いていると同時に、業種的に成長性も期待できる。

何かのリリースなどで一気に跳ね上がる可能性も秘めることで、上場後の魅力もある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

スケジュール感、上場市場（マザーズ）、業種（ネット系・IoT関連）、規模感、主幹事、
様々な視点から見ても魅力あるIPO。

マイナス面といえば売上利益ともに直近で成長鈍化が見られ、
成長を期待したい業種にしては減収減益の雰囲気が出ているところか？

とは言え、IPO初値には直近の業績などお構いなしの流れもたくさんあるので、
初値高騰案件と感じる。主幹事いちよし証券の電話がパンクしそうで、
しっかりと丁寧にBB申し込みをしたいところ。

主幹事の特性上、初日の売りも少なくなりそうで初値が高騰しやすい環境。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です