ジェイ・エス・ビー(3480)のIPO新規上場情報

東証2部上場で不動産セクターとパット見では不人気IPO。
ただし、売上もやや伸びで利益急上昇とマザーズ伸びの上昇。

低PERを考えると割安感も相まって、意外に狙い目IPOの可能性秘める。

京都本店、主幹事三菱と最近あまり見られない部分も多い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

東証2部上場の不動産業ということで地味といえば地味。本社も京都。
ただ、業績は堅調に推移していて下値不安の少ないIPOになりそう。

同日上場にもなっているので初値に関しては期待薄か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年10月度の連結予想EPSは325.25円。
想定価格3,100円から計算される予想PERは約9.53倍。

現在の成長性を加味すれば割安水準と考えられるが、
低PERで放置されている銘柄が豊富な不動産賃貸業なだけに投資家からどう見られるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中規模IPO、
上場市場は東証2部市場。主幹事は三菱モルガン・スタンレー証券。

公募売出比は約３：１で公募が多い、オファリングレシオはかなり低い。
放出株が少ないのは良いが、既存株主にベンチャーキャピタル勢が残るのが残念。

業種や上場市場に対して、やたらとベンチャーキャピタルからの出資が多いのが気になる。
上場時よりも上場後の爆弾が怖くて、買いにくい状況。
一方、ストック・オプションの未行使残もあるが、こちらは2018年11月以降から行使可能。

東証2部で20億より少なめの吸収金額で、それほど大きいとは言えず、
また放出株も少ない。しかし、既存株主の構成見ると買いづらいという状況。

初値の落ち着きどころは数％プラス程度の微増あたりか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

特に目新しい事業の印象はなく、学生の街、京都で活躍して幅を広げている不動産賃貸業の印象。
少子化などで一般的には苦しくなると言われている業界で現状は伸びている。

民泊関連（外国人受け入れなど）とか、新しいアイデア産業も取り込めるか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値という点では、東証2部・不動産セクターとなると期待し難い。
同日上場もあり、基本公募付近から少し上に落ち着くことが多くこちらも同様か？

既存株主に目を移すと思っている以上にV.C.からの出資が多いのが気になる。
ベンチャー的な産業とは感じないが、資金投入している謎。
一先ずはロックアップ1.5倍もあるので、上場後そこまでは緩やかに期待か？

初値予想は10％~20％ぐらいプラスになれば、万々歳か？
評価としてはB(6)ぐらいの気分ですが、V.C.の不安感を加味してC評価にしました。
公募で貰えるなら、とりあえず欲しい銘柄です。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です