GameWith(6552)のIPO新規上場情報

スマホゲームのタイトルで検索すると1番目に出てくる有名サイト運営。
成長著しく、売上・利益ともに倍々ゲーム。
やや吸収金額や既存株主の持ち分が大きいところは気になる、多くはベンチャーキャピタル。

6月最終日は3社同時上場となり、注目度は高そうだが初値はどう転ぶか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

６月末の３社同時上場の一つ。
マザーズ、ゲーム系メディアと話題性や注目度は一番高そう。

創業4年の急成長で、社長も若く、さらには人気ゲームのメディアとして地位を築いており
上場時では興味のある人が多そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年5月度の単体見込EPSは50.65円。
想定価格1,720円から計算される予想PERは約33.96倍。

急成長の背景や業種、そして見込みで確度の高いEPSを考えると
妥当な価格設定と見て取れる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.5億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場。主幹事は大和証券。

ほぼ売出しによるIPOで、売出比率が高い。さらにはそれでもオファリングレシオが低くなっている。
上場時に時価総額約150～200億まで見込む。
売出元にはベンチャーキャピタルが並び、きついロックアップはあるもののまだ保有数が多いのは気になる。

ストック・オプションは10円価格など大量にあって気になる部分ではあるが、
VCなどの玉に比べると、ここは従業員や役員などのボーナスとして目をつむるか。。。

需給面では売り玉の圧力も強いが、それ以上に買い需要も見込まれる。
成長度合いを見ると、上場時の時点で株主になりたい層は多そうで一先ず買い優勢で始まりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

スマホなどの人気タイトルで攻略サイトとして上位を取っていると言うのは凄く。
しかも1タイトルではなく、複数タイトルでその状況。今後も、スマホゲームの人気が続くとすればそれに伴い
アクセス増加が見込まれ、今後の成長力もあると感じる。

当方、ゲームはあまりしないがそんな自分でも、ここはまだまだ伸びしろがあって面白いと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

既存株主の状況や、ほぼ売出で吸収金額が高めで3社同時上場。
初値を抑えるような要素が多少多いが、それでもそこまで強気でない価格設定や、
話題性のある業種であることを加味すると、逆に面白いと感じる銘柄。

6月最後に3社同時上場となるが、それまでのIPOの数も少ないため、
同時上場の影響も少なめで、この銘柄が一番注目になるとすれば意外に初値も高騰するかもしれない。

初値は1.5倍でVCのロックアップが外れる部分のあるので、大口主導で決まるかもしれないが、
個人的には1.5倍を意識しながらも、その上でのチキンレースになると感じている。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です