ＳＹＳホールディングス(3988)のIPO新規上場情報

東海東京証券主幹事の愛知の企業。
グループで従業員多め、ITコンサル系でアジア展開（主に中国）
時期4期と新しい企業に見えるが、グループ化して変わっているので平成3年創業の26期目当たりとみてジャスダックスタンダード銘柄らしい売上横ばい気味と見たほうが良い。

その為、ストックオプションやベンチャーキャピタル玉などは見当たらない。

価格設定は若干割安程度か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

６月末の３社同時上場の一角。ジャスダックスタンダードで業態や業績の伸びなどを
みるとやや地味感は否めない。注目度の点では少し割引。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年7月度の連結予想EPSは149.40円。
想定価格2,560円から計算される予想PERは約17.14倍。

軽い割安設定という妥当な想定価格となっている。
連結化して若い企業に見えるが、すでに連結従業人５００人以上を抱える会社なので
横ばいから少し伸びる程度の業績になるとすれば、このあたりが適性という雰囲気。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.83億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場。主幹事は東海東京証券。

公募売出比は２：１で公募が多い、オファリングレシオも27.8％と標準的。
既存株主にはベンチャーキャピタルなどは見当たらない、地元銀行などは1％程度と軽微。
大株主にはロックアップも180日ときつめにかかっている。

またストック・オプションの未行使残もなく売り圧力は感じられない。

若干の割安感と売り玉の少なさから需給面では大丈夫で、
上場以降も安心感のある銘柄。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

グローバル展開となっているが、主にアジアに向けてインフラ開発をしている模様。
安定的な仕事もありそうだが、今後の伸びしろはどうか？

ただ、配当もあるし、これといって上場ゴール臭もなく一先ずいい船出にはなりそう。
割安感がある時点では買ってもいいと感じる株。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

初値高騰という点では地味さがあるので、3社同時上場では厳し目の評価になる。
ただ、安定感はある銘柄で、配当と緩やかな株価向上を期待して長めに持てる人向き。

いずれにしても公開価格で手に入れればプラスになる銘柄なので、
主幹事東海東京証券ということもあり、是非とも手に入れたいところ。

最初からワクワクするような銘柄ではないが、
こういった地味系なIPOでもうまく投資していきたいと思っている人も多いのではないだろうか？

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です