エコモット(3987)のIPO新規上場情報

札証アンビシャス上場。IoT事業で売上の伸びも好調。
４億規模が小型だが、地方市場では大きめ。何故マザーズではないのか？

初値は上場が被らなければ、そこそこに良い結果に。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

札証アンビシャス上場ということで注目度ではややマイナスも、
業種はIoT関連で規模も小さく、需給面で狙い打ちされそうな感はある。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2018年3月度の単体予想EPSは104.95円。
想定価格2,500円から計算される予想PERは約23.82倍。

売上は拡大中だが、利益はややあべこべで想定通り行くかは疑問。
あまり数値上では語りにくい部分があると考える。
時価総額が小さいので、割安性よりも成長性を信じれるかが問題。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.65億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は札証アンビシャス市場。主幹事は岡三証券。

公募売出比は、殆どが売り出し株となる。売り出し元はベンチャーキャピタル。
売出元含めベンチャーキャピタルにはロックアップがかかっているが、
1.5倍価格で解除となり、上場時に売り出しているということもあり資金回収しやすい印象。

ストック・オプションの未行使残は300円で約9万株と、割合としては大きめ。
行使期間に入っているので注意は必要。

マザーズなら4.5億規模は小型だが、札証ではやや大きく感じる。
また売出が多い点や、ストックオプションなど多少気になる点あり。

上場時には多少プラスになった後は、一旦落ち着いて誰かが仕掛けないと難しい展開か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

IoTは注目度の高い業種で、類似企業も軒並み高PERで推移している銘柄が多い。
北海道の企業で、内容を見ると「農作物」「交通」といった北海道の広大な大地で必要としている
技術を生み出しているところは好感。

まだまだ売上額も小さく、拡大途上感は否めないところで、どう展開するかになる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

このところ札証アンビシャス銘柄で岡三証券主幹事が続いていて、
直近2銘柄は2倍以上の初値を付けて好発進した。

今回も業種からは期待したいが、直近IPOの株価推移を見ていると、
やはり市場的に役不足感も否めないのかもしれない。
急拡大を目指すなら「マザーズ上場」が本筋とは考えたい。

ただ、スケジュール感や需給面など総合すると、初値は2倍程度は可能性として考えられそう。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です