ソレイジア・ファーマ(4597)のIPO新規上場情報

赤字バイオ銘柄の登場、超低位株。買い易さはアピールできているか？
がん治療薬系。

何回も赤字バイオ銘柄を経験している人から見れば怪しいが、結局は狙い通りの低位株での買いやすさからなんとなかってしまいそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

赤字バイオ系の上場は意外にも１年以上の間隔が空いた。
想定価格180円という低位スタートが前代未聞でいろいろと注目を集めそう。

3月上場ラッシュ時に敢えて赤字バイオに博打賭ける人は少なそうか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の連結予想EPSは-22.55円。
想定価格180円から計算される予想PERは約-7.98倍。

赤字バイオらしい状況で、予想でも黒字化の見込み無し。
上場時からボロ株のイメージが付きそうな状況。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約40.2億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

全数公募のIPO。その為、ロックアップのかかっていないベンチャーキャピタルが多数。
ストック・オプションの未行使残も約10分の1の価格で多数存在する。

公開価格が安いことで数字上のトリックになっているが、
その分株数が多く、本来ならば上場までに整理すべきイメージはある。

結局は赤字バイオが40億程度の資金を集められるかというと厳しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

バイオ銘柄がIPOで人気になる時もあったが、1年以上も上場がないようにテーマからは少し外れている。
既上場のバイオ銘柄が問題点をたくさん露呈しているのもマイナス点。

1枚2万円以下で買える株になっていることで気軽な買いやすさを演出しているが、
100均でも質の良いものなら欲しいが、質が悪ければ100円でも要らないのと一緒。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

低位株にしているのは姑息なアイデアという言葉がピッタリ。
上場日は出来高はかなり膨れ上がりそうな気はしているが、別に低位株だから
下値不安は少ないわけではない。遊び感覚での参加はやけどを負うので注意。

安そうという演出以外は、これといって公募で貰う魅力はないということでパス銘柄とする。
低位スタートの参考記録ができそうなのは興味あり。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です