ファイズ(9325)のIPO新規上場情報

アマゾンなどのデリバリープロバイダー。EC増える中、かなりの需要の高まりがある。その為か？業績急上昇で2013年設立も上場。上場時は状況が良いので人気が出そう。ただし、あまりにも急成長なのは歪みが出そうな事業とも言える。従業員が大事とホームページではなっているが、ここまでの急成長は悲鳴も聞こえてきそう。初値向きな銘柄か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

主にアマゾンのネット宅配を請け負う３PL事業。
アマゾンからはデリバリープロバイダーなどと呼ばれたりしている模様。

ヤマトなど大手運送業者の宅配量増加問題は話題に上がるので、
需要感からの注目度はありそう。
短期的には急上昇しそうだが、長期的には働き方の問題が出てきそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の単体予想EPSは683.97円。
想定価格1,200円から計算される予想PERは約14.29倍。

業績の急上昇ぶりから見れば、割安設定。
公開価格では買いという意識が働く。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約7.59億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は大和証券。

公募売出比は約半々程度。主に社長による売出。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
小さな運送会社がアマゾン請負で急上昇したイメージ。

ストック・オプションの未行使残は５０円と破格価格だが２０１８年３月までは
行使できないので、差し当たっては安心できる。

３月上場ラッシュでもスタート時なので、十分買いが期待できそうで需給面は問題なし。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

運輸セクターということで基本的には地味な業種。
しかしながらネット販売急増による、社会問題的な仕事量の増大に対応しており、
直近急上昇の業績が示すように、現状では儲かってそうな企業。

長期的には従業員のハードワークなどが問題視されてくるのではないかと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

まさに初値売りにピッタリと考えられるIPO。
もっか業績急上昇中で、しばらくはアマゾンの宅配に関しては労働力が必要となる。

３月IPOラッシュのトップバッターであり、注目度もそれなりに保ったまま上場しそう。
ただ、連日上場の場合は同日ではなく複数日の上場銘柄比較もしておいたほうが良い。

短期的な利益が出そうな銘柄でBBスタンスとしてはもちろん欲しいが、
長い目線で考えると、アマゾンの仕事がなくなったらただの運送屋として扱われそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です