ロコンド(3558)のIPO新規上場情報

連続赤字経営の中、黒字化予定での上場。しかも小売系というとんでもIPO。
ただ、ビッグマウスで注目度は高い模様。どこかのゲーム株と同じ匂い。
吸収金額もやや大きめで初値高騰は見込みにくい。ハイリスク低リターン銘柄か？

既存株主にベンチャーキャピタルが多く、上場至上主義で厳しさ見える。

流通を変えるという意味では、ベンチャースタイルは貫いていると思う。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

社長の手腕物語など、話題性は高い銘柄。また事業自体も一時期は期待されていた。
個人的にはなんとか数字を上場まで持ってきたイメージだが、
上場で目新しく見せることで、新規購入者が出てくるのか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の単体予想EPSは194.89円。
想定価格1,660円から計算される予想PERは約8.52倍。

同業他社のPER比較では割安感を演出している。
ただし連続赤字からのようやく脱出、見込みの最終利益は経常利益より大きいなどあるので要注意。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約30.7億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

売り出し比率大きく、ベンチャーキャピタルの放出が多い。

さらに、ベンチャーキャピタルの保有がたくさんありロックアップこそかかっているが、
売りたい層が多く売り圧力ひどい。
ストックオプションに関してはめちゃくちゃな量ではなく妥当レベルか？
とにかくベンチャーキャピタルがようやく売れるかと言う印象しか見られない。

需給面では非常に危険性の高いイメージ。公募参加者がババを引きやすい環境。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

事業スタイルのテーマ性はあり、ベンチャー精神はありそう。
ただし返品可能のネット小売はすでに他社さんもありどこも厳しそうなイメージ。

そうであれば、より期待できる仕組みなどが分かるレベルで表に出てこないと、
今までの業績だけの判断では期待できない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

驚いたのが仮条件引き上げだが、主幹事評価で割安感と見せたいのか？

小売業であれば、もっと世の中に分かる形で浸透して、それに伴って業績が伸びている形で
上場してもらいたい。今の現状だと、期待されたけど駄目だった。でも、上場ありきで鞭打った感覚。

仮条件引き上げでも、当方の評価は第一印象から変えずD評価のパス銘柄としたい。
３月IPOの中で良いのは、上旬で単独上場なので話題性のある銘柄だから注目はされそう。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です