ユナイテッド＆コレクティブ(3557)のIPO新規上場情報

飲食小売IPOは初値高騰では人気不人気が激しい。話題性が影響しそうで、直営方式は時代にマッチか？
ただ、首都圏近郊での出店ということで全国規模での投資意欲はどうか？

業績の伸びや、IPOの規模感としては良好。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

23区を中心に展開の飲食小売業ということで地方よりは注目がある程度か？
新規上場承認からホームページがリニューアル。
イノベーション的なものを訴える姿勢は感じる。

一応3社同時上場の一角ということは頭の片隅に置きたい。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年2月度の単体予想EPSは193.82円。
想定価格1,400円から計算される予想PERは約7.22倍。

成長の伸びからすればかなりの割安感あり。
価格設定の面からは買いと言える。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.16億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比はほぼ公募株という状況。オファリングレシオも低く供給絞り気味。
また小売にしてはかなり小さなスタートなのは好感。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない、ロックアップカバー率も高く180日とガチガチ。
ストック・オプションは行使価格が23円と低いが枚数が少ない。
株数の全体数が少ないため割合的には多く感じるが、実質あまり気にしなくて良さそう。

業種にしては吸収金額の少なさが光る。それで新規開店10店舗の設備投資は好感。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

小売は実際のところ人気不人気が分かれそうな分野。
ただ、そんな中IPOの仕方には好感が持てる。成長しているながら上場至上でもない雰囲気。

株主優待などの声も聞かれそうだが、現状23区内というドミナント的な考えなら優待は魅力薄い。
しっかりと業績を残して株価向上と配当で結果を出して欲しいところ。
しばらくはオリンピックに向けた気運も味方するかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

なかなか文句をつけにくいIPOで好感。
成長余地も大きい銘柄だが、あまりそういった戦略で無いような雰囲気。

近頃小売系の株価の状況も良いというのは初値を後押ししそう。
上場タイミングも抜群で狙う人はセカンダリーでも狙ってきそうな銘柄か？

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です