安江工務店(1439)のIPO新規上場情報

毎年早い時期にIPOを持ってくる東海東京証券主幹事。しかし、今回は東洋証券に第一号を出し抜かれた。
ジャスダックスタンダード上場でオールドネーム。
業種もリフォーム事業メインと新規性や特徴には欠ける模様。

社名の如く、安江一族が株を占める。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

年度第一号案件は東海東京証券の十八番だったが、今年は第一号ならず。
さらにジャスダック上場で地味な建設業と注目度は薄い。

IPO視点で見ると注目度の点ではマイナス。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年12月度の単体予想EPSは209.26円。
想定価格1,130円から計算される予想PERは約5.4倍。

市場全体から見れば数値上は割安感を感じる。
しかし景況感に左右されやすい業種で類似比較だとそれ程でもない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.36億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は東海東京証券。

公募売出比は若干公募が多いがほぼ半分。オファリングレシオも高め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。むしろ株主上位に親族と見られる使命が列挙する。
ロックアップは180日と厳しいが、売出元となっていてかなりの放出状況。
ストック・オプションの未行使残に関しては大きく気にするほどではない。

規模感で見れば大丈夫な気もするが、個人的には買いに来る層も見えない。
マネーゲームにもなりにくい業種で、規模感だけで攻めるのは危険と感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

「工務店」という社名を見ても感じる特徴味に欠ける建築業。
魅力になりそうなのは、やや高そうな配当利回りだが、これも景況感で業績が落ちれば不安。

正直なところどこに魅力を見つけて投資したら良いのか分からない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

全体的にパッとしない銘柄。攻めて第一号案件になっていたら注目度があったが、
第一号は取られてさらに近くにリート上場も控える。
不動産案件は景況感に左右されやすく、今は波が来ていない。

単独上場で規模でという見方もあるが、ジャスダック上場で、業種的にも
あまり買いに入りそうな層が見えない状況だと公募割れまで見えてくる。

しかしながら仮条件を上げてきて自信はある模様で無様な結果にはならないことを祈る。
初値から数日で1500円トライなら成功、1,000円割りなら失敗IPOですね。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です