船場(6540)のIPO新規上場情報

東証2部上場名柄。オールド企業、地味名称名柄。
初値は期待できないが、雰囲気としてはしっかりとした仕事をしているイメージ。

特に公募狙いでなく、割安感を感じればじっくりと攻めれば良さそうな名柄。
業績が良ければクオカード優待でも出しそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

様々な商業施設の空間プロデュース。最近飲食店系でマザーズで上場が見られたが、
こちらはもっと古くからいろいろなものを手がけていた。

しっかりした仕事をしていそうな印象だが、パッとしない業績と、
IPOでは地味な東証2部上場で苦しい展開になりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の連結予想EPSは94.0円。
想定価格1,290円から計算される予想PERは約13.72倍。

妥当な想定価格ではあるが、成長性がない企業として買いは集まりにくそう。
個人的にはもう少し割安感を演出して欲しかった。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約31.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型～大型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事は野村證券。

公募売出比は半々。枚数は合計2万枚強とやや多め。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらず、ロックアップも価格解除などない。
ストック・オプションの未行使残は90万弱が280円行使価格で行使期間に入っている。

需給面で見ても上場時の圧力関係は厳しそうだ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

すでに50期を超えるオールド企業なので人気化は難しそう。
ただ、多くのプロデュースをした実績があり、上場企業となってさらなる安定を図れるか？

資金使途をみても、新しいビジネスの投資よりかはパソコン入れ替えとか上場資金集めの
使徒としては物足りなくIPOでは魅力を感じづらいのではないか？
一応、予想配当20円となっているので、利回りで安いと感じれる水準で買う人もいそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

やはり東証2部・地味系はIPO向きではない。
東証2部でもコンシューマーに知名度のある銘柄であれば、認知度アップのメリットもあるが、
船場に関してはあまりそういった雰囲気もなく上場意義にも薄い部分がある。

割安感もそれほどではなくチャームポイントに欠ける銘柄という印象。
ZMPを含む3社同時上場日に敢えて公募参加する必要もないのではないかと感じる。

主幹事野村證券で、どこで初値を付けるのかも上場時のポイント。
公募割れはない可能性もあるが魅力が薄いパス銘柄ということでD評価としました。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です