日本モーゲージサービス(7192)のIPO新規上場情報

住宅ローン専業系の上場。みずほ主幹事。
景況感に左右されそうな銘柄。
ホームページを見る限りでは多彩な商品設計と売る層のいる地域を上手に攻めている予感。

業績はそこそこといったところ。現状は良いけど、長期的には住宅ローン単体の事業は厳しいような気もする。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マイナス金利導入など住宅ローン業界に追い風で業績好調。
現時点では注目度の高い業種に思われる。

ただし、長期的視点では景況感に左右されやすいのは意識したい。
また上場日が注目銘柄と被り、ジャスダックスタンダード上場なのも注目度の点でマイナス。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の連結予想EPSは194.3円。
想定価格2,010円から計算される予想PERは約10.34倍。

業績好調なことを考えると、現時点で割安感あり。
ビジネスモデルの観点から見ても、そう簡単に業績は落ちないと見られ買いやすい状況。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.53億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は４：１程度で公募が占め良好。オファリングレシオも低い。

ベンチャーキャピタルからの出資はそれなりにあり、
ロックアップがあるが1.5倍解除な為、1.5倍価格が一旦の目安になりそう。
その他、既存株主は住宅や保険関連系の企業が並ぶ。個人臭が全く見えない。
ストック・オプションの未行使残はない。

とりあえず1.5倍付近までは需給面でも問題ないので、同時上場など微妙な部分もあるが
割安感で注目している層の買いで需給は良いと感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気かというよりも現状の状況が良い。ただ、上場日に関しては注目度でやや分が悪い。
初値よりも上場してから少し経つ方が、バリュー面での見直し買いが入りやすい銘柄かもしれない。

金融業ということで、現在の業績なら高い配当などが出ることを期待したいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOの初値では大事な部分である注目度の面で損をしそうな銘柄。
特に大注目のZMPと被ってしまうため初値は抑えられそう。

一方、それ注目度以外の面で見ると差し当たって上場時の状況は良い。
とりあえずは公募でも欲しい銘柄だが、過度な期待は避けて取り組みたいところ。

気配的には1.5倍に届かなさそうで、そうなるとロックアップ解除になる1.5倍がしばらく壁になりやすそう。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です