イントラスト(7191)のIPO新規上場情報

ここ数年上場が多い家賃保証会社系。
マザーズ中型、単価低めで買いやすい。売上鈍化も利益が出始めたところ。
家賃だけでなく、介護や医療といった分野でも保証事業をしており、このあたりの収益は気になる。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

最近増えてきた家賃債務保証などの業務。
ここ最近のIPO初値結果でも好結果のものが多い。

世の中の需要の高まりにマッチしたサービスという印象。
特徴としては医療や介護などの分野にも債務保証を展開。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の連結予想EPSは43.5円。
想定価格630円から計算される予想PERは約14.48倍。

直近で成長鈍化気味なのが気がかりだが、とりあえずは妥当範囲の価格設定か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約16.4億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

公募売出比は若干公募：売出、２：１程度。想定価格が低めのため枚数は多い。
その為、広く浅く行き渡る可能性があり入手し易さでプラス、需給面ではマイナス。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらない、またすぐに売却という雰囲気もない。
ロックアップは大株主に90日または1.5倍解除となっている。
一応のいったんの目途はやはり1.5倍価格になるか？

ストックオプションの未行使残は既に行使期間に入っているものが、
110万株程度、250円価格となっている。無視できない量で売り玉としては考えておきたい。

需給面ではやや吸収金額の大きさやストック・オプションが見えている点が気になる。
ただ、当面の下値リスクは値ごろ感を見ても低めという印象。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

最近では新規性は減ってきたが、社会構造の変化により需要が増している業種。
イントラストに関しては介護・医療の分野で実績を伸ばせるかも課題。

上場時のプレミアムディスカウント分ぐらいは、魅力があると言っていいだろうか？

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

枚数が多いため、比較的当選しやすく広く浅く初値売りでも利益になって欲しい銘柄。
ただ、初値高騰期待というほど業績や成長性に魅力があるわけではない。

最悪、公募付近ならちょっとした評価が下されるまで保持できるぐらい、
下値不安は少なめとは感じるので、とりあえず公募で欲しい銘柄という評価はできる。

12月IPOでも他の銘柄ラッシュが始まる前というのが幸いして、
買い需要がそれなりにあると見て3割アップ程度の初値を見込みたい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です