グッドコムアセット(3475)のIPO新規上場情報

マンション経営系の不動産業。景況感に左右されるIPO。
直近は連続で売上利益とも好調で上場するが、ホームページをみても何が特色でこんなに好業績なのか？分からないのは怖い。
野村主幹事、ジャスダックスタンダード上場、吸収金額10億規模と強弱入り乱れ

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

投資用マンション（区分マンション）の投資商品としての販売がメインか？
上場会社も多くIPOとしての注目度は低いだろう。

特に不動産セクターはIPOでは不人気、ざっと見た感じ特徴的なものも感じない。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年10月度の連結見込EPSは528.33円。
想定価格1,850円から計算される予想PERは約3.5倍。

類似企業も軒並みPER10倍以下の中だが、角度の高い今期で4倍以下のPER。
価格設定としては十分割安制を見せようとしている意図が見れる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約11.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事は野村證券。

公募売出比は若干公募：売出、２：１程度。オファリングレシオは若干高め。

既存株主へのロックアップは90日と強め、価格解除の設定はない。
ロックアップカバー率は85％程度。
ストックオプションの未行使残は6万株程度と少なく100円価格だが需給に影響するほどではないだろう。

上場後の売りに関しては脅威を感じないが上場時の需給バランスは難しいところ。
結構放出割合が大きく成長性の低そうな不動産投資にどれだけの買いが入るか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

不動産投資は基本的に不人気分野。ホームページを見ると中国語表記があるので、
結構中国人向けに売っているのもあるかもしれない。

不動産は景況感に左右されやすく、上場時の今がTOPにならなければと考える。
新規性や面白みがなければ、割安感だけでは買いが入らないだろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

業種的に微妙感が漂うIPO。IPOらしい新規性に乏しくそうなると上場時の買い需要が足らなくなる可能性。
幸い、12月IPOながら同時上場などがないため注目度がプラスされるのは良かった。

現状の予想PERが安いと意識されればそれなりの初値結果を残すか？

魅力に関してはまったくもって感じない名柄。
主幹事の仮条件が若干強気で上限1,950円となっている、初値は2,000円周りを目途とするか？

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です