ＷＡＳＨハウス(6537)のIPO新規上場情報

新規ビジネス感は感じるIPO。
業績好調で強気の価格設定で来そう、吸収金額もやや大きめ。
フランチャイズビジネスで利益率は高そうだが？コインランドリーという形態のパイの大きさや競合がどうなるか？が気になる。
やたらとテーマ性の高いキーワードを連発（AI,IoT、ビッグデータ）しているが実際の強みはどこなのか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

コインランドリービジネスは昔から、居抜き店舗で経営などあるが、
ネットの力で運営管理しているところに強み。

目新しさの中、業績も伸びているので注目されそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の連結予想EPSは62.1円。
想定価格2,090円から計算される予想PERは約33.66倍。

現状の業績の伸びや成長性をかなり織り込んだ強気の価格設定と感じる。
データだけで見ると割安感はないので、どれだけ成長性で買えるかになる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約26.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比は若干公募が多い程度。枚数も比較的多め

ベンチャーキャピタルからの出資も多い、ただし売り出し元になっているものもあるため
上場後の売り圧力はそれ程でもない可能性。1.5倍のロックアップ解除のほうが目安か？
ストック・オプションの未行使残は特に25円価格は気になるが株数自体が少ない。

需給面ではやや重たい感触と既存株主にベンチャーキャピタルが多い企業と言うのは気になる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

上場の噂があったこともあり注目度は高そう。単純に考えてこれから全国規模への展開余地がある。
コインランドリー自体は需要もそこそこありそうなので、上手な管理運営で伸びる可能性あり。

上場後も目新しいビジネスに投資してみるイメージで参加できる。
またフランチャイズ形態のビジネスなのでリスク的にも安心感はある。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

IPOらしい新規感のあるビジネスモデルが売りだが、それゆえに期待され感もある。
もともと想定価格が強気な上に仮条件も強気となっている。

公開価格でのお得感という意味では難しい判断になりそう。
結局のところは公募価格のちょい上から1.5倍を上限としたところで初値は落ち着きそう。

長く持つなら全国展開の成長で大きく化ける可能性もあるが、
ただ、公開価格で買っておかなくてもチャンスはありそうで難しいところ。

なんというか主幹事さんの見込みが強気すぎないか？と感じる銘柄。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です