アイモバイル(6535)のIPO新規上場情報

SBI証券主幹事、マザーネット系も大型。
業績急上昇、なんだか凄いの来た印象。

プラス面
マザーズ上場、業種は業績は良いところ

マイナス面
規模感、SOが気になる。

その他、難しいところ
SBI主幹事の手腕、売り抜け個人が増えるか？JR九州後というスケジュールは？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

マザーネット系ながらもやや大型案件、主幹事はSBI証券。
ネット系の大型案件ということで注目度は高めと見る。

ただ、事業的には目新しさが薄れつつありIPOの資金使途のM&Aでの事業拡大がどうでるか？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年7月度の連結予想EPSは68.55円。
想定価格1,240円から計算される予想PERは約18.09倍。

急成長を続けていたが、やや鈍化気味の中この予想PERはそこそこか。
既存事業だけでは頭打ちなので、さらに新事業が当たれば割安といえる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

多くの方が気になってしまうのはこの需給面だろう。

吸収金額は約79.3億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はSBI証券。

売り出し比率40％と公募が売り出しより若干多い。

ベンチャーキャピタルによる出資はなし、取締役2名と会社で殆どを占める。
なお代表や取締役の2名には180日のロックアップあり。
更に気になるのが288万株の4円ストック・オプションで、すでに行使期間に入っている。
ただ、取締役2名へのものなのですぐに行使とはいかないだろう。
いずれ288万株が4円で行使できる状況というのは厳しい。

上場初値に関しては、特にストック・オプションを気にする必要はないと感じるが、
それよりもSBI証券で多くの個人に行き渡ることで初値売り利益を狙った層による
売り圧力のほうが厳しい。

80億程度の吸収金額なだけに、初値売りで簡単に利益を出そうとするのが間違い。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

急上昇してきたが、アドネットワーク系では売上が頭打ちなのは既に見えている。
今後M&Aなどを含め、同業種で特徴ある事業を成功させるかが鍵になりそう。

魅力としてはネット系でまだまだ若い企業というのもあり可能性はあると感じる。
一旦は創業者による上場ゴール、そこからは別ステージで見ることが大切。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

やや上場ゴール系にみえるが、VCの資金集めなどをしてないという点も考えると、
上場至上主義で来たわけではないと感じる。

初値評価は難しいところで、SOとかは関係なく吸収規模と主幹事の特性が不安。
ただ、SBI主幹事案件でIPO入手の確率が高いことも考えると
リスクを承知で攻める作戦が功を奏すと感じる。

評価自体は微妙のC評価、ただややBよりのイメージで面白みのあるIPOだとは思う。
1枚あたり1万～2万程度プラスなら御の字程度が嫌いなら参加しないほうが精神的には良い。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です