ユーザベース(3966)のIPO新規上場情報

主幹事みずほ証券。売り上げ伸びあり利益も黒字転換し面白いところ。
マザーズ・やや中型・ネット系・法人向けサービスはIPOで人気。

ただ、ベンチャーキャピタル保有数や、ストック・オプションが価格・量共に公募組には厳しい内容。

業種的には面白いと思います。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

JR九州の上場前のIPO。これが吉とでるか凶と出るか？
１０月のIPO数は９月よりも少なく、程よく分散気味という点では注目度はあがる。

業種的には法人向けのネットサービスということでIPOでは初値は上がりやすい部類。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の連結予想EPSは12.61円。
想定価格2,510円から計算される予想PERは約199.05倍。

約200倍の予想PERをどう見るか？
急成長中ながら少し上場を先走った印象も否めない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約21.2億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事はみずほ証券。

売り出し比率26.3％と公募が売り出しの3倍程度。さらに市場への供給割合は少ない。

しかしながら問題となりそうなのが大量のベンチャーキャピタル保有で断続的に大きな売りのリスクが有る。
さらにはストック・オプションも豊富で約82万株が参入され6~1167円と様々。
一番多い価格帯も334円とかなり安いオプション価格。

20億規模と、売り圧力の大きさを見てしまうと需給面で楽観視は出来ない。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

売上急上昇中で売買になっている状況、黒字化して伸び盛りになったところでの上場。
ただ、どこで頭打ちになるのか？現状の想定価格で大丈夫なのかは意識したい。

個人的には少し上場を急いでいる感もあって、売上急上昇の見た目がいい時期に上場している気もする。
業種的には企業向けのネットサービスで、IPOではそこそこ注目度が高いとは言える。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

改めて見ると少し不安要素が多い印象。
特に上場時期がここしかないという感じで滑り込んでいないか不安。

ニュースサービス系が今後まだ成長余地があるのかは気にした方がいいだろう。

中型ネット系、マザーズは公募割れなど少ないが、たまに厳しい銘柄も出てくる。
ただ、それは1年に1～2回あるかないか程度なので参加姿勢でも問題ないとはみている。

全体的にB評価よりも微妙なC評価が相応しいと感じ、最終スタンスはC評価にします。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です