ノムラシステムコーポレーション(3940)のIPO新規上場情報

SAP、ERPなど横文字が並ぶ。

ERPとは、Enterprise Resource Planningの頭文字を取ったもので日本語では、「統合基幹業務システム」や「統合業務パッケージ」

SAP社がドイツのERP最大手会社。

業務基幹システム系のIPOは人気。

ノムラだけど主幹事みずほということで社名の野村は創業者（代表）の名前から

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

企業向けソフトの開発は人気があるが、他社製品の保守やコンサル系はどうか？
他社の単一商品への依存というのは少し疑問が残り、知らない人には注目度は低い気がする。

市場もマザーズではなくジャスダックスタンダードで成長見込みは低そう。
上場日は被っていないので、安定的に推移して割安感が見いだせるかが焦点。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年12月度の単独予想EPSは96.48円。
想定価格920円から計算される予想PERは約9.54倍。

予想PBRもほぼ1倍と、想定される価格帯ではお得感が十分でている。
価格帯も買いやすく、価格設定からは高評化出来ると感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約5.4億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出比は公募が2.5倍程度多い。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
ロックアップカバー率はそこそこだが、会社関係者が既存株主を占めていそうであまり動かないだろう。
ストック・オプションも行使価格がべらぼうに安くないので好感は持てる。

売り圧力は高くなく、需給面で見れば少ない買いでも公開価格以上はいける感覚。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気かという面では成長性に乏しい点で減点。
IPOの面で見れば、新規公開時の割安感が十分でている点で魅力ありか？

公募狙いでは行けると感じつつ、最近は単日同時上場ではなく一定期間の中でのIPO比較されるところが気がかり。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

過度な期待はしにくいが、割安面や業種を含めて公募参加のリスクがかなり低い銘柄。
BBスタンス的には全力でOKといったところ。
ロックアップ1.5倍の解除とかが目途に感じにくいので、初値の落とし所が分かりにくい。

売り自体があまりでなさそうなので、買い需要の指値がどの程度まで見込めるかで初値決定するか？
そうなるとやはり1.5倍近くの1500円あたりが目途か？
みずほ証券主幹事のIPOはあまり初値が上がらないイメージもあるので、抑えめの評価としたい。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です