カナミックネットワーク(3939)のIPO新規上場情報

医療介護向けシステム提供会社でIPOでは人気分野。クラウドというテーマ性もあり。吸収金額小さく、初値暴騰感もあり。

難点は野村主幹事ということで、極端に取りにくいところか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

医療など特化型のクラウドシステムサービスはIPOでは現在花形に近い。
3社同時上場でも一番の注目株になりそうだ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年9月度の単独予想EPSは147.2円。
想定価格2,760円から計算される予想PERは約18.75倍。

急成長をしている中、今期予想は少し控えめで予想PERが出ている。
業種的にまだまだ伸びそうな分野ではあるので、新規では割安評価できるのではないだろうか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.98億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は野村證券。

公募売出比は売出が3倍程度多い。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらない。
「まちづくり三鷹」という地域の出資会社みたいなところのロックアップがないが今回売出元
（売出元を既存株主からどう扱うかは、当方の情報掲載でもいつも迷っているところ・・・）

ストック・オプションに関しては160円で9月から行使可能になるが上場よりも後。

一旦の上場日の大きな売り圧力はなさそう。

需給面でもかなりの需要過多になりそうな銘柄。3社同時上場でも2日目に行くかが焦点。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

医療システム関係のIPO株は高騰しやすい。その後の株価の動きも何かと激しく可能性も秘めている。

魅力に関してはサービス自体が導入したくなるものなのか？投資家が自分の目でチェックしたいところ。
社会的には必要とされる分野であるとは感じ魅力高い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3社同時上場の初値への影響以外、死角を感じないIPO。
初値的には2.3倍の翌日持ち越しまで視野に入れて考えたい。

後は公募取得はかなり厳しいので、幸運を待つといったところ。
セカンダリーの観点も言及したいところだが、控えておきます。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です