バーチャレクス・コンサルティング(6193)のIPO新規上場情報

シンプレクス系、ということでホームページがその雰囲気出てる。
野村主幹事、CRMとITソリューション融合とのこと。
売上の伸びは微妙となっている。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

シンプレクスの子会社上場、上場会社が出たり廃止したり忙しい模様。
成長性が加味されるマザーズ上場ということでやや注目度は上がりそうだが、
あまり成長している企業と思えないのが難点。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の連結予想EPSは80.72円。
想定価格1,030円から計算される予想PERは約12.76倍。

同業種比較ではかなり割安設定が確認できる。
むしろ上場する経緯や、業績推移などを見ると割安感を打ち出さないといけない感じか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約12.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は野村證券。

売出が公募の8倍程度と、ほぼ売出IPO。
放出元はシンプレクスが殆どで、このあたり強かさが見え隠れする。

ベンチャーキャピタルの出資は見当たらない。
ストック・オプションの未行使残は520円価格で73,300株が行使可能。
上場してからの売り圧力はそれほど大きいものではないと見る。

小粒マザーズ上場に比べれば、若干供給が多いIPOとなるが、
そこはガリバー野村主幹事なので、なんとかしそうな姿勢。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

顧客管理システムで実績があり、IT部門でも需要が伸びている。
爆発的な魅力は低いかもしれないが、値打ちがすぐに下がるよううな事業でもなく
安定した仕事をしてくれそうな銘柄。

企業システム系のIPOは人気は高い（古い技術の生き残りを除く）。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

マザーズ上場銘柄で出ているところに好感。
これが規模感が違って、他市場上場なら迷いどころになっていそう。

連日上場で中規模IPOになり、ひょっとすると公募付近での決着もあり得るかも知れないが、
下値リスクも低く、すぐに見なおされて1500円程度まではキープしそうな銘柄。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です