ジェイリース(7187)のIPO新規上場情報

九州基盤とする家賃保証サービス。売上の伸びは良いも、利益は調整しているのか？増減を繰り返す。やや値嵩も10億程度の吸収金額。直近では2015年11月上場の「あんしん保証」あたりが類似。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

家賃保証業務は世の中の動きから需要が高まっており、
最近でもIPO銘柄がチラホラ。直近では「あんしん保証」あたりが目安となる。

これといって特徴はなく注目度は6月IPOでは低いほうか？
本店所在地九州というのもややマイナス点。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2017年3月度の連結予想EPSは220.68円。
想定価格3,100円から計算される予想PERは約14.05倍。

売上の伸びと同業比較で見ての割安設定を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.1億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出数は約半々ずつ。値嵩な分、公募株数自体は少なめ。

ベンチャーキャピタルの出資は地元大分ファンドから1件。
ロックアップが掛かってないが、量は多くない。むしろV.C.以外のロックアップカバー率が低いのが気になる。
ストック・オプションの未行使残は上場後は気にならないが、
こちらも上場6ヶ月後辺りに行使可能で売り玉となる。

ロックアップカバーの低さなど、やや既存株主有利の状況は気になる。
深追いは絶対に避けたいところか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

一般的な見方として、持ち家→賃貸志向、親族保証人の減少から、需要が伸びている産業。
その他金融業のセクターとして、そういったところへの投資に魅力を感じる層は、
新しい上場企業で割安価格を評価しそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

割安性も考えて公募でとっても良いが、なんとなく既存株主が最上流の雰囲気。
既存株主＞公募組＞ここに保証を受ける人達
のような図式が見えて、好きになれない人は好きになれないだろう。

ただ、投資と割りきって考えるならこういうところでお金儲けするというのは悪いことではない。
業績の伸びと公開価格だけを見れば普通にお買い得IPOという総評。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です