ハイアス・アンド・カンパニー(6192)のIPO新規上場情報

不動産系のようだが、ホームページをぱっと見ただけでは何をしているのか分からない。
業績もパット見では評価しづらそう。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

4月の第一号案件はマザーズ小型系。IPOとしては初値高騰人気銘柄。
事業としては何のサービスなのか？一目では分かりづらい。
その分かりづらさが注目になることはIPOではよくある。

スケジュール的にも注目されやすい日程に入った。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年4月度の連結予想EPSは84.31円。
想定価格850円から計算される予想PERは約10.08倍。

仮条件は引き上げてきているが、システム系の類似比較では割安感あり。
ただ扱っているのが住宅関連なので、不動産需要に多少左右されそうで業績が期待に追いつくかは不透明。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約4.59億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はSMBC日興証券。

公募売出比は全数公募。好感度は高い。

ベンチャーキャピタルの所有は微量、上位株主には関連とみられる建設系がチラホラ。
ロックアップも180日とガチガチに掛かっており、売り玉のリスクがかなり低い。
ストック・オプションの未行使残高はそれなりに多いので注意は必要。
750円が多いので、それほどえげつないものではないことだけ知っておけば良いか？

需給面ではロックアップの掛かりが強く、上場後も株価安定に自信があるとみられる。
その為、売り玉がなかなか出てこず高騰しやすい銘柄と言えそう。
買いやすい価格帯というのも暴騰率で寄与しそうだ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

業務システム系の販売は、IPOでは人気業種。一旦の初値高騰の常連となる。
事業の魅力という点では新規性を評価したいが、それ以上の魅力は一般人からは判断しづらい。

後は、業績推移など数字上からの魅力がどうかになりそう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

3月の上場シーズンも一呼吸おかれ、4月スタートを飾るマザーズ小型。
IPOの初値高騰イメージをつける銘柄になりそう。

初値が初日か2日目になるかわからないが、値がついたらマネーゲームが拝めそうな銘柄。
新年度のスタートをこの銘柄で気持ちよく迎えたいところだ。

公募参加に関しては、ほぼ文句なし銘柄のA評価としたい。
初値が付いてマネーゲームになってからは、そこで頑張れる人にお任せしたい。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です