ヒロセ通商(7185)のIPO新規上場情報

キャンペーンでもお世話になっているヒロセ通商の上場。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

FX取引をする人ならキャンペーンでお馴染みのヒロセ通商。
TVCMをしていた時期もあったが、一般的にはFX会社の知名度や注目度は普通か？

冷静に判断するとFX会社の中で何が特徴的か？というとやはりキャンペーンになる。
個人的には好きだが、世間的には？と思っている。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年3月度の連結予想EPSは120.38円。
想定価格830円から計算される予想PERは約6.89倍。

予想PER的には普通か？個人的には1,000円以下の買いやすい価格帯を支持したい。
予想配当も出ているし、株主優待で利回りアップなどないだろうか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約10.4億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード市場で主幹事は野村證券。

公募売出比は約半々となっている。枚数はそれなりに多い。

ベンチャーキャピタルからの出資がそれなりにあり、特に大阪投資育成のロックアップが外れているのは気になる。
ストック・オプションの未行使残も上場後すぐに行使可能なものが大量にあり。
98万株、150円価格はインパクトを感じる。

吸収金額は問題ないが、売り玉が多いのが気になる。
ただ、主幹事的にはあまり上場初日に無駄な売りはさせない気がする。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

FX取引をしているネット層には、それなりに人気のあるヒロセ通商。
キャンペーンが豊富なのは楽しくて魅力的だが、それ以外の部分のメリットは細かいとこしか見えてこない。
当方は実際に社まで訪れてサービスを聞いてきた経験があり、
ツールなどの使いやすさには太鼓判だが、スリッページなど約定力は少し不満。

残る魅力は、上場後上場記念キャンペーンや株主優待でキャンペーン商品を出すかどうか？
個人的には食べ物優待は絶対やりそうに感じている。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

ここまでの評価では取り上げなかったが、6銘柄同時上場の一つとなる。
それを含め、特にパッとした銘柄ではないので初値高騰の期待は薄い。
ただ、それなりに買いやすい値段なので公募で手に入れても極端に酷い結果にはなりにくい。

業種的に景況感に左右されやすい事業であり、
売り玉の豊富さからも長期的にはややリスクもある銘柄と思っておきたい。
しばらく貸借銘柄になりにくそうなので、優待発表目当ての人は持っておいても良いのかもしれないが・・・

評価的には6社同時上場を割り引いてC評価にします。


全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です