ユー・エム・シー・エレクトロニクス(6615)のIPO新規上場情報

東証1部または2部上場。EMS（electronics manufacturing service：電子機器製造受託サービス）業務。海外にも多く拠点を持つ。
成長性という点では疑問符だが・・・。

台湾の有名な半導体ファウンダリーと混合しやすい。株式会社内山製作所の略か？中の人教えて下さい。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

3社同時上場の一角、吸収金額はここが一番となるか？
ただし時価総額では、同日上場の地銀に負けることとなる。

EMS事業に目新しさはなく、注目度的には非常に厳しいものとなりそう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年3月度の連結予想EPSは277.36円。
想定価格3,400円から計算される予想PERは約12.26倍。

特に想定価格では割安感を感じない。
なお、仮条件の引き下げで割安感を演出しているが、それでも買われるか疑問。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約80.6億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証1部or2部市場で主幹事はみずほ証券。

公募売出比は公募が売り出しの3倍程度。

既存株主にベンチャーキャピタルは見当たらないが、
大株主にはSとかHとかOとか謎な関連会社が名を連ねる。
ただ、基本的に90日or1.5倍のロックアップが掛かっており、筆頭株主も自社株となる。

ストックオプションもすぐには行使期間に入らないこともあり、
上場後すぐの売り圧力は安心感はある。逆に90日以降がかなり怖い。

売り玉の問題点は上場時では特にないが、この規模の買い需要があるかは微妙。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

特色としては「一気通貫体制」ということで、それなりの規模力・開発力がある堅実さ。
ただ、業績の伸びが期待できるかというとIPO的には魅力が薄い。

電気機器セクターも今や、斜陽的なイメージもある中、不安感は残る。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

いまいち調べていても盛り上がらない銘柄。
東証1部指定なら規模の面で大丈夫という見方もある模様だが、
個人的には全く触手が伸びない。

同時上場もあり、敢えてこの銘柄に参加する必要もないし、
上場当日に盛り上がりにかく展開になるのではないかと予想。

ほぼ公募同値と予想して参加する価値はないという判断。

全体考察
総合得点は3点で、私のBBスタンスはD評価です