ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)のIPO新規上場情報

マザーズの小粒IPO。業績・業種にマザーズらしさはない。食料品商社。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

食料品卸ということで地味系に見えるが、人気や知名度のある食品企業を
M&Aすることで成長。ちょっと変わった面がある。
TVなどでも紹介されているようで、通常の食料品卸よりは注目度は高そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年2月度の連結予想EPSは108.78円。
想定価格850円から計算される予想PERは約7.81倍。

売上の伸びは軽微で減益中ということで、妥当な価格設定か？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約2.93億円（想定価格ベースOA分含む）の小粒IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事は大和証券。

全数公募の3000枚。枚数や規模的にはプレミア感が強い。

既存株主上位にはベンチャーキャピタルが並ぶ、しかも産業革新機構まで。
ロックアップがあるが90日or1.5倍での解除で、1.5倍以降の売り玉には注意したい。
ストックオプションも行使期間に入っているが、こちらの数はそれほどでもない。

需給面では有利だが、既存株主の構成をみると会社の意義が微妙に感じる。
さすがM&Aで成長する会社だ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

魅力をみるならグループ会社になっている会社の商品などを見るといいかもしれない。
企業の方向性とすれば、今後も上場していない魅力ある食品会社の買収が進むか？あたりか？

親会社・子会社双方にメリットもありそうだが、デメリットも出てくるだろう。
このあたり難しいどころだが、個人的には社名に「ヨシムラ」って入れないほうが良いと思う。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

需給面で見て、価格帯の買いやすさの加味し初値的には2倍あたりが視野に入る。
ただ、V.C.の多さと1.5倍のロックアップ解除は意識されるかもしれない。

初値売りでさよならしたい銘柄だが、枚数少なく早々簡単には手に入らないだろう。
投資妙味などを総合的に加味して評価はB評価とします。

全体考察
総合得点は7点で、私のBBスタンスはB評価です