ビジョン(9416)のIPO新規上場情報

海外向け国内ネット回線提供など。
売上、利益とも好調。注目度高いが吸収金額も多い。
上場ラッシュで荷もたれ感を払拭できるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

グローバルWifi事業とのことだが、海外渡航者にレンタルwifiなどを行っている。
ネット系ということでそれなりに注目度は高そうだが、
基本レンタル屋さんなので、あまり期待しないほうが良さそう。

NINJA WiFiなどはインバウンド向けとして、パッケージ変えただけだが、面白いといえば面白い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の連結予想EPSは97.31円。
想定価格2,000円から計算される予想PERは約20.55倍。

業績の伸びは良く価格設定は妥当だと言えるが、
事業の需要が今後どこまで伸びるのか？という不安はある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約52.7億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場、主幹事はみずほ証券。

公募売出は4：1程度で公募が多い。

ベンチャーキャピタルは第3位の株主でやや数が多め、ロックアップがあるが
1.5倍の価格解除が他の株主と同様にあるので注意が必要。

またストック・オプションの未行使残高が1,016円ですぐに行使可能となるが、
数とすれば多くなく、こちらを気にするほどでもなさそう。

気になるのは会社規模に対する、吸収金額の大きさと
1.5倍でロックアップ解除される株数が結構多く、当面の売り圧力となりそうな点か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

現時点では業績の伸びもよく、それなりの需要がある模様。
ただネットインフラがこういった業者を通さないと使えない時代もいつかはなくなると感じる。

ホテルであったり、飲食店などフリースポットも増えてきている。

事業の目の付け所は良いが、ある程度短期的な需要がある（いつかは役目を終える）産業だと感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

事業に対する吸収規模の大きさが気がかり、
ただ、足元の業績は良いので評価されれば、ロックアップ解除の1.5倍辺りまで見込める。

マザーズでネット系という位置づけなので、あまり不安になることはないのかもしれないが、
個人的にはどうも業態の先の見通しが、下り坂になりそうな気がする。
ただ2020年のオリンピックなどインバウンド関連としても活躍しそうで、
向こう4～5年は安泰か？

枚数多く、当選しやすいのでここは軽い利益が出ればOKという見込みで参加したい。

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です