ダブルスタンダード(3925)のIPO新規上場情報

SBI主幹事。マザーズネット系、ビッグデータ関連。
2012年設立でスピード上場、ちょっと実態には不安。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

ビッグデータ関連はIPOでは注目度が高い。
ただ12月の刷新のことだがホームページをみても何が特徴的なのか分かりにくい。

リクルートなど特定大手企業に寄与して業績を伸ばしていそうなので
謎のほうが注目度が高いのかもしれないが・・・。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年3月度の単体予想EPSは58.61円。
想定価格2,100円から計算される予想PERは約35.83倍。

業績の伸びは良いにしても、設立2012年の企業。
この伸びが続くのか不透明な部分も多い、
現状で伸びを見込まれた高PERには違いない。

不透明感が気にならなければ、業種的に妥当設定。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.8億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズ市場で主幹事はSBI証券。

公募売出比は売出が約2倍強。

ベンチャーキャピタルからの出資は60,000株の1社で少なく180日の強めのロックアップ。
また85％ほどのカバー率でロックアップあり。

ストックオプションの未行使残高は20円価格で450千株と、こちらは気になるところ。

IPO絶好調なので需給面では問題ないと思うが、
個人的にはストック・オプションの20円価格は流石に目につく。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

人気化しそうな業種なのだが、今のところその技術内容や実態が不透明で難しい。

上場後もう少し透明性が出て、取引企業が増えるようなら
大きな企業に化ける可能性はあると言って良いかもしれない。
何と言っても設定3年でスピード上場は恐ろしい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

多くの人がホームページを見て感じるところだろうが、
何をしているのか実態がつかみにくい会社。
12月にリニューアルのことだが、ネット系企業ならもう少し元から作って欲しかったところ。

価格設定や需給などの面ではストック・オプションのみやや気持ち悪いが、
予想PERもべらぼうに高いわけではなく、スマホゲームなどに比べれば
社会的な寄与率も高い業種かもしれない。

もちろんIPO初値的には高騰予測がされ、SBI証券主幹事なのでネット抽選派にはチャンス銘柄
スケジュールもちょうどラッシュ前なので初値高騰向き。

全体考察
総合得点は9点で、私のBBスタンスはA評価です