グリーンペプタイド(4594)のIPO新規上場情報

がん治療、バイオ関連。
ライセンスアウトしているが、大きな赤字を出している。
枚数多い、買いやすい価格帯。価格の妥当性は？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

IPOでバイオ関連はリスクを伴う。
地合いに大きく左右され、今の状況ではかなりの苦戦を強いられると感じる。

郵政上場前の滑り込み、仮条件の大幅引き下げなどきな臭い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

現状赤字のためPERなどの指標では語れないところ。

割安性の面では仮条件を大幅引き下げした部分をどう見るか？
単純にバーゲン品として群がるのか？バーゲンでも高い買い物になることは多い。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約88.5億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事はみずほ証券。

バイオ関連ではそれほど大型とは言い難いかもしれない。
ただ枚数が多く、価格を安くしても売り抜けたい既存株主が多いのも事実。

既存株主上位陣にはV.C.が並び、その中にもロックアップが掛かっていないところが多い。
ストック・オプションは100円価格で多数、行使期間に入っているが上場後行使できないオプションがある。

やはりバイオベンチャーらしい、株主構成や売り圧力となる。
この時期に赤字バイオが投資対象になるか？を考えれば相当厳しいことになりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

がん治療ということで期待はしたいが、投資対象としてはリスクが高すぎる。
寄付するぐらいのイメージを持って望める人が参加するIPO。

医療開発はお金がかかるためV.C.出資が多いのも分かるが、
あまり資金回収に走り過ぎると市場の信用を失う（とっくに失っているかもしれないが・・・）

個人的には事業に関しては悪気はなく好感を持っている。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

仮条件の大幅引き下げをみても相当厳しいという印象。
特にやや不安定な地合いが影響するのと同時に、
郵政IPOの申込期間が絡んでくる。

この時期に赤字バイオに投資しようという層が全く見えない。
異次元IPOの前に、IPOの名に傷をつけないことを祈りたい。

全体考察
総合得点は2点で、私のBBスタンスはD評価です