ＧＭＯメディア(6180)のIPO新規上場情報

GMO系のIPOがまた来た。GMOクリック証券での取り扱いに注目。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

2014年の2社に続く、2015年のGMO系IPO。
親子上場などの問題点も指摘されるが、初値に関しては殆ど成功している。

マザーズネット系ということで注目度は高そうだ。
また社名もGMOメディアとやや直球な感じ。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の単独予想EPSは152.1円。
想定価格2,740円から計算される予想PERは約18.01倍。

比較対象として一番手となるGMOインターネットが20倍程度のPERなので、
新規で出てきて直近の売上が伸びているところを見れば、若干割安といえる。

それよりも今回の親子上場で、仕掛けやすい銘柄なのかの判断が重要。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約14.7億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事は大和証券。

若干値嵩な分、吸収金額が増しているといったところ。
公募売出比は５：１程度と良好。

親会社やネット系企業の出資があるため、VC出資は見当たらない。
ほぼ7割をGMOインターネットが占めている構成で
ロックアップ以前に、関係株を手放しにくい状況と言えそう。

ストック・オプションも上場後は行使期間に入っておらず気にする必要はなさそうだ。

売り方の状況を見ても供給が絞られややマネーゲーム化しそうな気配がある。
それを含めて需給面では初値高騰要因になると感じる。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

事業に関してはポイントサイト、メーリングリストサービスなど、
一通りの他社もやっているネット系サービスが多く新規性は少ない。

現状では業績好調のようだが、次の一手は待たれるところだと思う。
株価という点では、次の一手は優待新設がまずは有り得そう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

親子上場の不透明感を除けば、悪いところはないと感じるIPO。
2014年に2銘柄で成功した実績もあり、狙って行きたいところ。

スケジュール面では、郵政IPOの前で前日上場の赤字バイオが危ういため、
慎重な姿勢から初値を抑えたスターとなる可能性もある。
戦略的には自分なりの株価の目処（上限～下限）あたりを決めて取り組んだほうが良さそうだ。

もちろんGMOクリック証券からの当選に期待したい。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です