ピクスタ(3416)のIPO新規上場情報

デジタル素材の有名所、ブロガーやWebデザインでよく利用され拡大中。
ベンチャー系でVC出資が高そうだが、株主状況と業績の先行きは考えたいところ。
ただ、基本なマザーズ小型ネット系で、ど真ん中IPO。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

イラストや画像のメディア販売は、以前から注目度は高かったが、
ようやく日本でも黒字化企業が登場して、上場まで迎える見通し。

メディアのリッチ化の中、注目度は上昇中でIPOでもかなり期待できる。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の単独予想EPSは47.83円。
想定価格1,870円から計算される予想PERは約39.1倍。

やや成長や事業への期待が見込まれた価格設定と言ったところ。
これ以上の評価もできるのかもしれないが、割安感はないとみる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約9.84億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事は野村證券。

公募売出比は2：3程度で売出株が多い。

既存株主上位にはベンチャーキャピタルが並び、V.C.出資で上場が目標の一つ。
ロックアップが掛かっているが1.5倍価格で解除は注意したい。

ストック・オプションは枚数自体は少なく感じる。
行使価格は200～300円程度で上場時は7万株程度と軽い。

需給的には、特に気になるのがやはりV.C.の大量出資なので、
1.5倍価格を確実に意識した展開になりそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

ファストメディア的な印象で、少し前に島根か鳥取かの企業が上場したが、
さらにファストな印象の企業。少し前は外国のサービスしかなかったが、
日本でも上場企業ができることは好感か？

ただし、無料とのクオリティの差や競合サイトも多く、そこが課題点となりそう。

とりあえず現時点での魅力は感じている。ネットだけでなくオフラインへの逆展開もありかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的に見てとにかく気になるのが、大量のV.C.出資という点。
上場にあたってはロックアップがあり1.5倍解除が焦点。

事業の拡大に関しては、やはりフリーでの提供との差別化や競合他社も多いところか？
外国サービスのほうが歴史があり、コンテンツ量も膨大なので、
どれだけ日本向けに使いやすさを強調できるか？かも知れない。

想定価格もやや甘く見積もっている印象なので、初値高騰とまでは行き難い。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です