パルマ(3461)のIPO新規上場情報

久々のいちよし主幹事。
不動産業だが、どちらかというと不動産のプロバイダ事業でサービス業に近い。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

不動産セクターということで時期が時期なら不人気系になるが、
IPOが好調となるとがらっと雰囲気が変わる。

上場するなら、今しかないといった絶好機（IPO好調年の隙間月）での上場となる。
注目度は低めだが、お盆休み前最後の上場という点に注目。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年9月度の単独予想EPSは46.03円。
想定価格1,350円から計算される予想PERは約29.3倍。

8割程度の株を保有する親会社ディア・ライフとのPER比較で
あまりディスカウントが見えないのが厳しいところ。

足元の成長性だけでは解決できない、割高感を感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約6.75億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事はいちよし証券。

親子上場的な銘柄で主幹事がいちよしになっている点で不安感が残る。

ベンチャーキャピタルからの出資は見当たらないものの、
基本ディア・ライフ次第といったところ。
ただしロックアップが掛かっており180日または2倍で解除となる。

2倍解除というのは久しぶりに見た。

ストック・オプションも203.6千株と結構多いが、行使は翌年8月から。
行使価格が250円と十分低いので、ここは注意点。

上場すぐに課題点は特段見受けられないものの。
ロックアップ解除の半年後、1年後のストック・オプションなど、
一定の売り圧力を感じて、長期的には非常に不安感がある。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

魅力以前の前に、親子上場が納得行かない分となる。
しかも殆ど同じ業種での親子上場で、上場意義に薄いと感じられる。

業績の伸びはあるが、それがすでに想定価格に見込まれており、
現状の業態のままなら、後々目立った事業にならないといった印象。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

銘柄分析的にはいまいちだが、初値だけの点でみれば上場時期が絶好機。
またマザーズでそれなりに小型ということで、一定の買い需要を見込みプラススタートでいけるか？

ただ、正直IPOプレミアムディスカウントは今回感じ辛いし、
親子上場といった上場意義に欠ける部分などマイナス点も多い。
それなりの初値をつけそうだが、長期投資は避けたいイメージ

全体考察
総合得点は6点で、私のBBスタンスはB評価です