リッチメディア(6170)のIPO新規上場情報

1000枚強のプレミア級IPO.
マザーズ・小型・ネット系の三拍子で初値は間違いなし。
業種も問題ないが、技術とか新規性の面では上場後の展開が気になるところ。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

美容健康系のインターネットメディア運営。
IPOとしてはマザーズ・ネット系・超極小IPOで初値高騰銘柄。


２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年6月度の連結予想EPSは70.45円。
想定価格2,380円から計算される予想PERは約33.8倍。

同業種を見ればPER比較で、さらに高いところもあるが、
業績推移が鈍化傾向の中、割安判断はしにくいと感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.31億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場は東証マザーズで主幹事はみずほ証券。

公募売り出し比は、若干売り出しが多いものの1000枚強の超プレミア感。

ベンチャーキャピタルからの出資は262.1千株。
そのうち半分にはロックアップが掛かっていない、ただ1.5倍の解除要件があり、
需給面で1.5倍は超えそうなので、あまりロックアップは参考にならない。
V.C.の全数が売り圧力と見て良い。

ストック・オプションの未行使残も上場時に1,200円で77千株ほど行使可能。

需給面で希少感がかなりあり、初値は高騰しそう。
ただ一定数の売り玉もあり、あまり需給だけで追いすぎると危険な感じがする。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

広告が必要とする業種では、美容健康系は一番手。
フリーペーパーなどでも、もはや生き残っているのが上記の広告ばかりな気がする。

IPOの資金使途は外注費などにあてる模様だが、このために資金集めをするぐらい
もう手法的には出来上がっていて、この先の展開に疑問もある。
こここそO2Oとかへの展開を目指して欲しい。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

需給面で初値が高騰する、初値売りはには人気のプレミア銘柄。
ただ、取得難易度を考えれば手放しで最高評価にはし難い。

ホームページを見てもイキイキとした企業でいいが、
資金使途が外注費というなんとなく、自社の強みがなさそうな感じなのが気になる。

多くの人が思っていそうだが公募でさえ手に入れれば最強銘柄と言った印象。

全体考察
総合得点は8点で、私のBBスタンスはA評価です