ヘリオス(4593)のIPO新規上場情報

iPS細胞関連。赤字バイオ銘柄。
網膜再生などでメディアなどでも、すでに実用段階と取り上げられていて注目度高い。
全数公募も巨額吸収金額。リプロセル再来となるか？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

GW明け第一弾となる赤字バイオ案件。
iPS細胞案件と一時期であれば、かなりの注目度であったが
時期が変われば赤字バイオはIPOでは最も避けるべき銘柄。

第一弾だが同時上場もあり、その後もIPOが続くのは気がかり。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年12月度の単独予想EPSは-40.61円。
想定価格1,500円から計算される予想PERは約-38.17倍。

赤字バイオなのでPERなどの割安指標は参考にならない。

なお、仮条件を大幅下振れしてディスカウント感を出している。
ただし赤字バイオ銘柄の想定価格ほどあてにならないものもなくディスカウントだけで判断はできない。

ハイリスク銘柄ということを肝に銘じておきたい。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約180億円→108億円（想定価格ベースOA分含む）の重量IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

全数公募で、総計約10万枚→6万枚へ減少。
入手は容易な部類となり、判断が重要となる銘柄。

ベンチャーキャピタルの推定保有株数は807千株。
V.C.ロックアップ対象で、その他のロックアップの掛かりも良いと感じる。

※今回からはストックオプションの状況は同ページの一覧表を参考されたい。

ストックオプションは上場後すぐに行使できない点で安心。
行使価格も半分近くは1,000円となる。この辺りは公募組も少しは保証されるか？

問題点は規模の大きさだろう。
ただIPOも充電期間があったため、市場がこの規模を吸収できる環境はありそう。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

iPS細胞関連だが、赤字バイオは時期によって評価が大きく変わるので難しい。
IPO時はそれなりに話題性が高いので、下手を打つ初値発進はなさそうと感じる。

しかし、長期的な魅力で言うと、これはもう寄付レベルの気持ちで見返りを求めない投資と言った印象。
長期的にはハイリスク・ローリターンな対象銘柄と感じる。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

リボミックになるのか？アキュセラインクになるのか？評価が難しい銘柄。
また、仮条件大幅下振れ、公開数削減が判断をさらに難しくしている。

赤字バイオ系は不参加と決めつけている方はパスで良いし、
少しでも取れそうな銘柄は攻めて見たい人は突撃してもいい感じか？

総評的には初値は手数料割れから、1枚プラス数千円レベルでの決定あたりを見込みたい。
最近IPOの問題点をつかれている部分があるので、今回の規模削減が
結果的に功を奏すのか、野村様のお手並み拝見といったところ。

評価としてはDに近いCですが、個人的には参加姿勢はあります。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です