GunosyのIPO新規上場情報

CMでも最近お馴染みのグノシー、キュレーションサービスということで、いわゆるまとめ系サービス運営。
ネット広告系では、ちょっと次世代な感じだが・・・

設立3年で上場、巨額吸収・時価総額には疑問あり。
前2期は赤字状態

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

一時期、ライバルのスマートニュースと並んで頻繁にTVCMをしていたため、
知っている人も多いだろう。キュレーションサービスはNaverまとめ(LINE親会社)が有名だが
スマホでまだまだ業績としての実績がないところが不安。

認知度、注目度としては4月上場内ではNo.1か？

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年5月度の単独予想EPSは0.29円。
想定価格1,520円から計算される予想PERは約5241倍。

CMが減ったと感じていると思うが、経費削減などで形上の黒字化のイメージ。
価格設定からは評価しきれない。売上は10倍増の予定で今後も続くか？不安。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約103億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売り出し総数、約6万枚の規模。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は3,158,000株。
筆頭V.C.のジャフコにはロックアップが掛かっていない。
その他条件はV.C.系は1.5倍解除、90日間といったところ。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年4月　　1,150,000株　　　8円　15年4月～23年4月
13年11月　　540,000株　200円　15年11月～23年11月
13年11月　　140,000株　200円　15年12月～23年12月
14年4月　　　625,000株　480円　16年4月～24年4月
14年6月　　　　75,000株　650円　16年8月～24年8月
14年10月　　　55,000株　650円　16年10月～24年10月

ストック・オプションの未行使残の状況も、8円価格が大量に行使でき厳しい。

強烈な売り玉を考えると、公募価格が高すぎるイメージ。
内容を見れば上場ゴールと言われてもしかたのないところか？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

特に気になるのが、IPOの資金使途が広告費という点、
投資家からお金を集めて、またTVCMをして集客しようとしているが、これが正解なのか？

キュレーションサービスは、今の情報化社会にマッチした産業だと感じるが、
方向性がもっと技術的な進歩を目指して欲しいところ。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

「君子危うきに近寄らず」がぴったりなIPO。
gumiが話題になっているこの時期に、似たような上場ゴール銘柄。
IPO審査などは話題になる前から、行われているのでその名残とも感じる。

内容が気になる方は「グノシー」をダウンロードしてみて使ってみるといいだろう。
私は必要性が全く感じられなく、すぐアンインストールした。
ただ表立っては「何万ダウンロード」の一人として数えられているだろう・・・

D評価としましたが、初値は公募付近かと思っています。
そのような状況で公募株を取りに行くメリットが感じづらいですね。
申しこめば貰えそうなだけに、初値プラスで始まったらごめんなさいです。

全体考察
総合得点は2点で、私のBBスタンスはD評価です