三機サービスのIPO新規上場情報

業績緩やかなオールド企業、ここからの業績向上は少し考えづらい。
IPO時の割安プレミアムがあるかどうか？
兵庫県本社の地味系業種。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

兵庫県本店、パナソニック系メンテナンス会社で地味感たっぷり。
注目度はかなり低いと見る。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年5月度の連結予想EPSは152.11円。
想定価格1,540円から計算される予想PERは約10.1倍。

業績は安定的に推移しており、割安感は多少ある。
またすでに予想配当45円と高い配当性向を予定しておりバリュー面の買い易さはある。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約8.85億円（想定価格ベースOA分含む）の小型IPO、
上場市場はジャスダックスタンダート。主幹事は野村證券。

公募売り出しは半数ずつ。

売り出し元にもなっているが中島さんという社長血族による保有がほとんど。
ということでベンチャーキャピタルによる出資は確認できない。
ロックアップは大株主の殆どに掛かっており90日間。

・ストックオプ ションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
09年6月　250,000株　200円　10年8月～16年8月

ストック・オプションを決議されたのは1回だけだがその数がやや多い。
公募枚数に匹敵する数が200円で行使できるオプションが有ることは留意しておきたい。

需給面では悪くはないが、上場初日の買いも少なさそうで、
初値に関しては予測が難しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

新規性の全く感じられないビジネスなので、人気化は考えられない。

魅力という点では、一応業績が安定的に伸びている点（魅力としがたいが）、
配当性向が高く、長期保有では安定的投資先になりやすい部分か？
こういったところは株主還元策が必要なので、クオカード優待的なものもいずれ出すかもしれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合的評価としては地味の一言。
吸収規模や上場スケジュール、既存株主の状況など総合的に加味して初値は公募付近が確定的か？

配当性向の高さなどで、どちらかというと短期向けではなく、中長期的に保有して利益を出すパターン。
公募で頂き、初値が悪くても諦めが付く（長期で我慢できる）スタンスなら、
公募取得もありだろう。ただ、野村主幹事のためそれでも取得はやや困難。

全体考察
総合得点は5点で、私のBBスタンスはC評価です