シーアールイーのIPO新規上場情報

物流に特化した不動産。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

4月唯一の東証2部上場銘柄。
単独上場、久しぶりの東証2部ということでいつもよりは注目度はあるかもしれない。

物流系ということだが、総合サービスということで実際何やっているか分かりにくい。
セクターは不動産業ということになっている。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年7月度の連結予想EPSは244.42円。
想定価格3,620円から計算される予想PERは約14.8倍。

前期利益2倍増から、今期一転減益予想と業績の状況が見えない。
PER比較で見ると業績の見通しに疑問点が ある中ではディスカウント性が見えなく感じる。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約60.6億円（想定価格ベースOA分含む）の中型IPO、
上場市場は東証2部。主幹事はSMBC日興証券。

売り出しなく、全数公募によるもの

ベンチャーキャピタルの推定保有数は48,200株と少量。
ロックアップは、V.C.他筆頭株主の法人に掛かっている。
180日間と長い期間になっており。かかりは厳し目。

・ストックオプ ションの未行使残高の状況

13年8月　455,000株　　716円　15年8月～23年8月
14年7月　　95,000株　1,000円　16年7月～24年7月

V.C.よりもS.O.の方が気になる。行使は15年8月からと猶予はあるが、
公開価格がすでに5倍近くなために下がっても十分行使する売り玉となりそうだ。

上場時には特段問題がないが、先のことを考 えても長期的に持ちたい層は少なそう。
公開価格にディスカウントも感じられないので厳しい船出になりそうだ。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

３PL事業などなら分かりやすいが、ここは目に見えて事業内容が見えてこない。
東証2部で地味なところに、こうなると魅力を見出すことが難しい。

IPOでは事業内容がよく分からない方が買われたりするが、
東証2部は、みんながよく知っている会社のほうが長期的に伸びることが多い。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

当方の東証2部銘柄のBB基準で言うと、あまり良くないと感じる銘柄。
規模や業種など総合的に考えると、数の多いIPOでは見送って良いと感じる。

特に東証2部で業種の中身がよく分からず、
直近の業績と予測があべこべになっている状態では買いにくい。

他のIPOも多い中、敢えてここに手を出す必要はないのではないか？

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価です