サンバイオのIPO新規上場情報

提出会社、従業員2名、勤続1年未満の企業。
赤字バイオ、脳梗塞（神経細胞再生関連）
TVなどでも成果などが良く出てくるが、不明瞭な点も話題になっているため、やや神経質になりそう。

吸収金額162億程度の大型です。

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

信頼性に欠ける赤字バイオの上場。
先日のリボミックなど、赤字バイオの信頼性の薄さも露呈しており、
現状では悪い意味での注目度が高い。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2016年1月度の連結予想で赤字予定。
想定価格2170円から仮条件1600－2000円と大幅なディスカウントを
表面上見せているがどの価格になろうとギャンブルの気分で取り組めるか？

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約162億円（想定価格ベースOA分含む）の大型IPO、
上場市場は東証マザーズ。主幹事は野村證券。

公募売出比率は公募の方が多いが、枚数が大量。

ベンチャーキャピタルの保有数も多く推定8,699,017株。
22％程度の保有率。
大半がロックアップ対象ではあるが90日、1.5倍解除

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
13年12月　　117,500株　　22円　14年1月～17年2月
13年12月　1,046,479株　　39円　14年1月～21年12月
13年12月　　557,480株　　80円　14年12月～21年2月
14年4月　　　745,250株　300円　14年4月～24年1月
14年12月　　223,000株　300円　14年12月～24年12月

行使価格、行使可能株数共に大量、こちらはすぐに換金されそうな気がする。

需給面でみるとかなり厳しい。

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

赤字バイオは期待だけで買うかどうだだが、
不信感が強まってきているバイオ関連だと買いが入りにくそう。

脳梗塞など、やや製品化の動きも見られるが現状でわくわくするほどの状況と考えづらい。
金儲けのために購入を考えるのなら控えておいたほうが懸命だろう。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

総合評価でみるとかなり厳しいと感じる。
ただし仮条件の大幅なディスカウント、不人気による公募のとりやすさ。
上場日程の分散からくるIPO注目度の高さで初値プラスの可能性がないわけではない。

個人的には、金融庁などがもう少し赤字バイオ銘柄の上場に対する規制をかけるべきだと感じる。
現状では、ずっと赤字バイオはギャンブル投資、
上場しないで資金を集めている方がまだ信頼感があったりする。

全体考察
総合得点は1点で、私のBBスタンスはD評価です