シンデン・ハイテックスのIPO新規上場情報

半導体関連、超軽量級IPO。
業種みると斜陽に感じるが業績は悪くない。
セクター卸売業なので技術面ではなく営業とか提案面で何が秘訣か見る必要。
同時上場でも軽いから大丈夫か？

１．注目度…全般的なＩＰＯとしての注目

不人気半導体関連でしかも需要に微妙感を感じる卸業。
ジャスダック上場というのもあり、連日上場の中では注目度は低そう。

２．割安性…ＰＥＲ，ＰＢＲなど財務情報、価格設定から

2015年3月度の連結予想EPSは238.15円。
想定価格2,640円から計算される予想PERは約11.1倍。

業績の伸びというからみれば、この程度の評価はできるが、
特徴のない半導体卸の業種間比較では厳し目。

ここはどちらとも取れずで判断するしかない。

３．規模…吸収金額と市場、売り圧力関係

吸収金額は約3.82億円（想定価格ベースOA分含む）の軽量IPO、
上場市場はジャスダックスタンダード。主幹事はSMBC日興証券。

枚数1260枚のプラチナチケット。

ベンチャーキャピタルの推定保有数は191.5千株。
V.C.もそうだが、かなり分散して株主が多数いる状況のため
売りが乱発的に出る恐れあり。社員は持株会で持ってほしいものだ。

ロックアップ条項も長い知り合いの名前が出てきそうな勢い。
VC系は90日、1.5倍。関係者系は180日程度のロックアップと読み取れる。

・ストックオプションの未行使残高の状況

総会決議　　対象株数　行使価格　行使期間
11年3月　32,700株　4,000円　13年7月～20年6月

ストックオプションの影響はあまりないと感じられる。
どちらかと言うとストックオプションではなく従業員に株を広く配っている模様。

少しV.C.の売り圧力は感じる。かなり売り抜けたい層もいそうで
1.5倍価格には注意が必要か？

４．業種…人気化しそうな業種か？魅力があるかなど

個人的には半導体商社がこの時期に業績を上げて上場できる理屈が分からない。
またIPOの資金使途が借金返済という理由も微妙なところ。

プラチナチケットではあるものの、こういった企業の上場は好きにはなれない。

５．評価…総合的評価や特記的事項を含める

稀少株は需給面で買いがIPOの定跡ではあるが、なんとなく今回は気乗りがしない。
VC保有の多さ（売りたい層の多さ）、枚数が少ないのに幹事団が多い奇妙さ。
資金使用使途が借金返済など、あまりよろしくない印象を受ける。

過去の分析結果をみると軽量級でも稀に公募割れ銘柄もあるので、
稀少だけで高評価は避けたいと感じる。仮条件も強気だがBB状況も気にしておきたい。

全体考察
総合得点は4点で、私のBBスタンスはC評価ですｖ